“加湿器肺炎”に要注意! 使い方を誤るとカビや菌の温床に…「つぎ足しNG」 (2023年11月23日)
乾燥するこの時期、「加湿器が手放せない」という人も多いと思います。加湿器の使い方次第で、肺炎になってしまう恐れがあるといいます。“加湿器肺炎”とは、何なのでしょうか。
■“加湿器肺炎” 医師「見極め困難」
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長に話を聞きました。
まず、“加湿器肺炎”の特徴です。のどが腫れていないにもかかわらず、ゴホゴホと咳が出る、風邪薬を飲んでも症状が改善しないという特徴があるようです。
肺炎は、血液検査やレントゲン撮影をしないと特定ができず見極めが難しいそうで、これからの時期は増えていく傾向にあるといいます。
■正しく使わないと…過去には死亡事故も
では、原因は何でしょうか。伊藤院長によると「加湿器を正しく使えていないことにある」といいます。間違った使い方をしていますと、加湿器の中でカビや菌などが発生してしまいます。
そうすると、加湿器を使う時にカビや菌が放出され、それを吸い込んでしまうことによって、気管支や肺がアレルギー反応を起こしたり細菌に感染したりして、肺炎になってしまうということです。
実際、2018年には大分の高齢者施設で90代の男性が加湿器による肺炎で死亡した事故もありました。これを受けて、厚生労働省も注意を呼び掛けています。
■加湿器肺炎防ぐには?「水は毎日入れ替え」「つぎ足しNG」
どうすれば、“加湿器肺炎”を防げるのでしょうか。重要なのは加湿器を清潔に保つことです。
厚労省によりますと、加湿器の中の水は毎日入れ替えることが重要です。つぎ足して使っていると古い水が残ることになり、菌やカビの発生源になってしまいます。
また、定期的な洗浄も呼び掛けています。今、様々な種類の加湿器がありますが、いずれもフィルターやトレイなどを定期的に洗浄したりするなど、手入れが必要です。方法はタイプによって異なるので、取扱説明書を読んでメンテナンスをすることが大切だということです。
今の時期、まさに加湿器を出したという人も多いと思いますが、伊藤院長は「長い期間使っていなかった加湿器は、すでに雑菌などが発生している可能性が高い。使う前にしっかり洗浄してから使ってほしい」と話していました。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年11月23日放送)
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