水槽フリマ販売でトラブル多発 全国で数千万円被害か 激安価格で前金要求→音信不通【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

水槽フリマ販売でトラブル多発 全国で数千万円被害か 激安価格で前金要求→音信不通【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

水槽フリマ販売でトラブル多発 全国で数千万円被害か 激安価格で前金要求→音信不通【もっと知りたい!】(2023年10月19日)

 熱帯魚などを飼育するための水槽の販売を巡って、ある業者とのトラブルが多発しています。

■13万円前払いするも…連絡取れず

 およそ300種類の熱帯魚や水槽を販売する都内の専門店。家で熱帯魚を楽しむ人も増えるなか、今年は値上げが相次いでいます。

 モアアクアガーデン 飯島和弘店長:「アクアリウム業界にも(値上げの)波がきていて、上がっていない商品が少ないぐらい。水槽でいうとこの半年で2割から3割上がっている」「こちらのセットで100万円前後します」

 とどまるところを知らない物価高の影響は、水槽にまで。少しでも安く購入したくなるところですが、水槽の販売を巡って、今、トラブルが続出しています。

 被害を訴える 吉田さん:「ここに水槽をだーんと置きたかった。そのためにここは改装して上の台とか作っていた」

 兵庫県在住の吉田さんは去年8月、飼育していたアロワナやカメのために、大型水槽の購入を予定していました。

 フリマサイトで市場価格の半額、およそ57万円の大型水槽を見つけ、購入希望のメッセージを送りました。すると、このような返答がありました。

 吉田さん:「直接だともっとスムーズにできると、メールのやりとりになった」

 業者の代表、X氏から届いたメールには「こちらはアクリル(製の水槽)でしたら19万円。あすご注文いただければ2万円値引きいたします」とあります。

 X氏はさらに、魅力的な条件を持ち掛けてきます。

 吉田さん:「先に入金してもらったら、いくら値引きします。安売りバーゲン的な、商談というか持ち掛けがうまい」

 安さに引かれた吉田さんは、「前払い」で13万円をX氏の個人名の口座に入金しました。しかし、商品は届かず、その後X氏と連絡が取れなくなったといいます。

■「フリマIDを次々と取得」 元従業員も証言

 なぜX氏は直接のやりとりにこだわったのでしょうか。

 フリマサイトやオークションサイトでは、原則、購入者が商品の受け取り連絡をすると、サイト運営業者から、出品者へ代金が支払われます。

 しかし、X氏はサイトを経由せず直接やりとりをすることで、商品を発送しなくても金を得ることができたのです。

 X氏の会社の内情を知る、元従業員の2人に話を聞きました。

 元従業員:「他人にIDを借りたりとかやってたと思いますね。実際にIDはたくさん取ってくれと僕も頼まれたことあります」

 X氏は複数の“フリーマーケット”や“オークション”サイトで水槽を出品。納品できずに悪い評価がついても、IDを次々と変えて出品していたといいます。

■数千万円規模?全国に被害者 質問状返信なし

 さらに、元従業員によると、X氏は100万円を超える高級腕時計やブランドの服、バッグなどを購入。1度の会計が20万円を超える食事も楽しんでいたといいます。

 元従業員:「入ってきたお金を全部自分の生活費、自分のほしいブランド、嗜好(しこう)品であったりとか、そういったものに全部投入してしまうんですよね。散財してしまうんですよ。だから、お金はどんどんなくなりますよね、なくなった時点でまた新しい注文取るんですよ。そうすると『前金じゃないと、うちはやりません』繰り返し、繰り返しってかたち」

 X氏による被害を訴える声は全国に広がっています。

 被害者の会代表 安田吾郎さん:「全国にいろんな所に被害者の方がいます。全体的な人数で言うと100人はいる。(被害額)合算でいうと数千万円規模になると思います」

 番組は先月、X氏に「納品する意思はあるのか」など質問状を送りましたが、期日までに返信はありませんでした。

 吉田さん:「すごく憤りを感じますね。みんなの夢を奪って自分の私腹を肥やしているのか、分かりませんですけど、許せない。一生懸命働いてためたお金だから返金してほしいし、納品できるのなら納品してほしいって思う」

(「グッド!モーニング」2023年10月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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