クラスター弾とは?アメリカ供与で戦争に変化は(2023年7月24日)
ホワイトハウスは先週、ウクライナ軍がアメリカが供与したクラスター弾の使用を始めたことを発表しました。
大きな被害を受けたのは、ユネスコの世界遺産にも登録されるウクライナ・オデーサにある大聖堂。いまだに終わりの見えないウクライナ侵攻ですが今、ある「武器」に注目が集まっています。
それが、1つの爆弾の中に無数の小さな爆弾が詰まった“クラスター弾”。発射すると小型爆弾が飛散、広範囲に被害をもたらす“非人道兵器”です。
先週、ホワイトハウスはアメリカから供与されたこのクラスター弾をウクライナ軍がロシア軍への攻撃に使用したことを明らかにしました。ワシントン・ポストによりますと、ロシア軍の掘った塹壕(ざんごう)を破壊するために前線で使われたとのことで、ロシア国防省からは記者1人が死亡したと発表されています。
これまでロシアはクラスター弾の使用を否定していますが、国連などからは侵攻開始当初から使用していると指摘されている状況。非人道兵器の登場でこの先、さらなる戦況のエスカレートが懸念されています。
また、クラスター弾の恐ろしさを語るうえで切り離せないのが「不発弾」。ラオスでの不発弾撤去の様子。金属探知機を頼りに作業員が手作業で土の中を掘り起こし、爆破処理をしています。
地雷撤去の作業員:「農民たちにとってはここで毎年、農作業をすることはとても危険なことになります」
不発弾による民間人の被害は多く、争いが収まったとしても、そこに住む人の恐怖は続くのです。こうしたことからクラスター弾はオスロ条約で生産や使用が禁止されているのですが、アメリカやウクライナ、ロシアはこの条約に加盟しておらず、使用できてしまうのが実情。非人道兵器を規制することはできないのか。どうすれば被害者をなくせるのか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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