「足立の花火」4年ぶりの感動 「笑顔と涙」75万人の思い…孫から祖母へサプライズも【もっと知りたい!】(2023年7月24日)

「足立の花火」4年ぶりの感動 「笑顔と涙」75万人の思い…孫から祖母へサプライズも【もっと知りたい!】(2023年7月24日)

「足立の花火」4年ぶりの感動 「笑顔と涙」75万人の思い…孫から祖母へサプライズも【もっと知りたい!】(2023年7月24日)

 22日、東京都で開催された「第45回足立の花火」は4年ぶりの開催でした。おばあちゃんへのサプライズに挑戦した女性会社員や、「花火は青春」と話し、場所取りの段階から感極まる40代の男性らの思いを取材しました。

■「足立の花火」への強い愛 感動の再会も

 荒川河川敷には花火を特別な席で見ようと、早朝から多くの人が集結しました。午前6時の段階で河川敷の芝生はブルーシートで覆われ、真っ青になりました。

 無事、場所取りに成功し、安心して眠る人の姿も見られるなか、「おかえり、足立の花火」と書かれたうちわや看板を持つ男性がいました。

 高橋健さん(46):「(Q.これ自作ですか?)自作です。今年初めて作って、自宅のプリンターで。ここでしか会えない人とかがいて、足立の花火への思い入れが強くて、今回『おかえり』という文字を入れた」

 「足立の花火」への強い愛を語る高橋さんは、花火仲間と過ごす席を確保するため、場所取りの解禁時間である午前0時にやってきました。

 高橋さん:「花火自体もいいけど、久しぶりに会える顔。4年、久しぶりだねという再会が楽しみです。あーもう泣きそう」

 最高気温30℃以上の真夏日を記録するなか、ある女性は日傘を差し、1人で場所取りをしていました。

 木村夢さん(21):「おばあちゃん専用の席を作ります」「内緒で場所取りしに来ました。サプライズ。おばあちゃん喜んでくれるかな」

 83歳の祖母といとこの3人で花火を見る予定だという木村さん。足の悪い祖母が椅子に座って楽に見られるよう、平らな場所を確保するため、始発列車に乗って駆け付けました。

■注意を無視する人々 転倒の危険も…

 打ち上げの1時間前の午後6時ごろ、会場周辺は大変なことになっていました。最寄りの北千住駅から会場までの道は、大混雑していました。

 警察や警備員が事故防止のため警備に当たりますが、会場周辺は至る所で交通規制となっていたため、道が分かりません。混乱した人たちによる質問の嵐がありました。

 警備員:「ここはもう通れないので」
 観覧客:「逆にどうやったら、向こうに渡れる?」
 警備員:「下をくぐって、下は行けますよ」
 
 すると次第に、注意を無視した人たちが規制の柵を越え、次から次へと会場のほうへ入っていきます。中には、勢い余って転びそうになる人もいました。

■1万5000発の花火…4年ぶりの感動に興奮

 大混乱となった北千住の町には、「おばあちゃん孝行」について語っていた木村さんの姿がありました。

 木村さん:「人いっぱいだね」
 おばあちゃん:「すごいね」
 木村さん:「転んだら、もう終わりだよね」

 人混みの中を孫2人の完璧なサポートで歩くこと約1時間半、ようやく会場に到着し、いよいよサプライズの時が訪れました。

 木村さん:「ここ、取りました。ババのために、どうですか?」
 おばあちゃん:「いいですね」
 木村さん:「照れてる!」

 照れるおばあちゃんを椅子に座らせると…。

 木村さん:「安定感、大丈夫?」
 おばあちゃん:「大丈夫」
 木村さん:「ここなら座れると思って」
 おばあちゃん:「良かったね」
 木村さん:「良かった!」「(Q.どうですか。作戦大成功?」大成功。良かったー!」

 午後7時10分、打ち上げが近付くと、会場のボルテージは最高潮に達します。東京の夜空を華やかに彩る大輪の花火、約1万5000発が観客を魅了します。

 初めて花火を観覧(4):「楽しかった。好きな色は赤と緑と虹色」

 場所取りの段階ですでに涙ぐんでいた高橋さんは、150人の花火仲間と足立の花火を見ました。そして、4年ぶりの感動に興奮がおさまりません。

 高橋さん:「いやもう泣いていますよ。ずっと。涙止まらないですもん。ずっと。もうずっと青春ですね。ずっとここにいたい。一週間くらい、ここ泊まっていたい」

 おばあちゃんへのサプライズが成功した木村さんも、次のように話しました。

 木村さん:「2人には内緒ですけど、花火を見ている間、最初のほう、ウルっと来ちゃって、頑張って涙隠すのに必死でした。おうちにいるとなかなか笑うことが少ないので、久々に笑った顔が見られて、とてもうれしかったです」

 木村さんら3人は「楽しかったね。良かったね。一生の思い出になったね」と振り返っていました。

■「分散退場」導入 駅周辺の道は人・人・人…
 
 大盛況に終わった「足立の花火」でしたが、大会終了後には事故対策として、今年から「分散退場」を導入しました。

 そのため、打ち上げ会場に近い観客は30分ほどその場にとどまらなければなりませんでした。迷子も続出し、保護者を探すアナウンスが響き渡ります。
 
 さらに北千住駅周辺の道は、どこを見ても人、人、人…。駅前の道は、あまりの人の多さになかなか前に進めません。

 木村さん:「駅は目の前なのに…」
 いとこ:「北千住のこんな規制初めて!」
 おばあちゃん:「これもいい思い出だよ」

 混雑はありましたが、「足立の花火」は大きな事故もなく、無事に終えることができました。

 足立区観光交流協会の坂田光穂事務局長は、「今回本当にうれしいのが、非常にマナーが良かったですね。(禁止された前日)事前の場所取りもほとんどなかった状態ですし、今回初の試みだったけど、非常にお客様のマナーも良くて、スムーズに分散退場できたと思う。マナーを守って花火を楽しもうと、そういった意識の表れで本当に感謝しております」と話しました。

(「グッド!モーニング」2023年7月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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