日銀・植田総裁 長引く物価高に「国民の大きな負担」金融緩和を継続(2023年6月16日)
長引く物価高について、日銀の植田総裁は「国民の大きな負担」と述べたうえで、景気を下支えするため大規模な金融緩和を続ける意向を示しました。
日銀・植田和男総裁:「2%のインフレ目標と比べれば大きく上振れているわけで、これが国民の大きな負担になっていることは強く認識してございます」
4月の消費者物価は3.4%上昇しています。
植田総裁は物価について「下がっていく局面に今はあるが、下がり方が思っていたよりもやや遅い」としたうえで、資源高などによる物価上昇を抑えるために金利を上げることは「マイナスの方が大きい」と述べました。
また、「企業の価格や賃金の設定行動に変化の兆しが見られ始めている」として、粘り強い金融緩和で賃金の上昇を伴う物価安定目標の達成を目指すとしました。
大規模な金融緩和の維持が発表されると市場には安心感が広がり、日経平均株価は午後から値上がりしました。
終値は前の日から220円余り高い3万3706円と、バブル後の最高値を更新しました。
一方で、円相場は1ドル=140円前後から一時141円台まで円安に振れ値下がりしました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く