院内クラスターで埋まる・・・病床ひっ迫の大阪『医療非常事態宣言』(2022年2月8日)

院内クラスターで埋まる・・・病床ひっ迫の大阪『医療非常事態宣言』(2022年2月8日)

院内クラスターで埋まる・・・病床ひっ迫の大阪『医療非常事態宣言』(2022年2月8日)

大阪府で8日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は1万1409人でした。このほかに計上が遅れていた感染者が9200人いるといいます。重症病床の使用率は24%ですが、増加が続いているということで、病床確保のレベルを一段引き上げました。
吉村知事:「“医療非常事態宣言”を発出する。軽症となっている方が非常に多いのも事実。ただ、リスクの高い高齢者、あるいは原疾患が重い方に感染が広がると、入院、あるいは重症になるケースがかなり多数を占めている。重症病床については『フェーズ4』に移行する。一般医療を一部制限のうえ、患者の受け入れ態勢を強化する」

そして、喫緊の課題は、軽症・中等症の病床のひっ迫です。確保病床が19床ある大阪暁明館病院。現在、29人が入院しているといいます。それも全員軽症です。
大阪暁明館病院・西岡崇浩事務長:「いま入院しているのは、院内クラスターの患者さんだけ」

先月、一般のリハビリ病棟でクラスターが発生しました。感染者は、入院患者と職員合わせて70人。一部の患者はコロナ病棟へ移したものの、全員は移れません。そのため、感染していない患者を別の病棟に移し、リハビリ病棟を第2コロナ病棟に変えたのです。現在、コロナ病棟に22人、第2コロナ病棟に7人が入院しています。職員も30人が感染となれば、一般の医療への影響は避けられません。
大阪暁明館病院・西岡崇浩事務長:「(職員の感染は)現時点では20人程になっているが、病棟を1つ動かせるくらいの人数なので、(職員の)人数を絞りだすためにも、夜間救急を止めている。“院内クラスター”で火の手が上がったものだから、いったん、リハビリも停止して、ほかに拡張しないために、予定手術も不急のものは少し延期してもらっている」

病床のひっ迫を受け、大阪府は、外来患者の入院基準を酸素投与が必要な中等症ll以上に絞るよう医療機関に求めました。しかし、大阪暁明館病院では、院内で発生したクラスターの患者で埋まり、いまは一切受け入れできない状態です。同じようなケースが、ほかの病院でも相次いでいるとみています。
大阪暁明館病院・西岡崇浩事務長:「院内でクラスターを発生させて、後処理をしている病院が、(患者を)受け入れることができなくなっているので、大阪のひっ迫状況は、それが影響していると考えられる。『中等症以上の受け入れを』と言っているので、早くに正常化させて、任務にもう一度つけるようにしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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