“ヘイトクライム”事件が多発…『反イスラム』『反ユダヤ』世界で広がる憎悪と分断(2023年11月8日)

“ヘイトクライム”事件が多発…『反イスラム』『反ユダヤ』世界で広がる憎悪と分断(2023年11月8日)

“ヘイトクライム”事件が多発…『反イスラム』『反ユダヤ』世界で広がる憎悪と分断(2023年11月8日)

なし崩し的にガザ地区での地上侵攻を進めてきたイスラエル軍。国防相は、イスラム組織『ハマス』の根城とみている、ガザ市の中心部に到達したと明らかにしました。

ガザ市への包囲網を狭めるなか、イスラエル軍は、住民がガザ地区北部から南へ退避する様子を映した映像を公開しました。この日、最大1万5000人が退避したとみられています。

男性:「空爆なんかで死にたくない。ネコも連れて行きます。子どもを殺すシオニストから守るために。道中では、戦車の砲撃がありました」

子どもを連れ、家族で避難する人たち。車いすに乗せられていく人の姿も目立ちます。今まで避難をためらっていたものの、イスラエル軍が迫り、もう離れるしかないと判断した人も多いのかもしれません。

男性:「彼らが言うように南に向かっていますが、どこに行こうとしているのか。路上で寝るのか、誰かの所で寝るのか」

ガザ当局によると、依然として約90万人がガザ地区北部に残っているといいます。本格的な地上戦が始まれば、被害は空爆の比ではありません。

イスラエル ガラント国防相:「この戦争に後戻りも停止もない。あるのは前進だけだ。戦争が終わった時、ガザにハマスは存在しない」

ハマスによる襲撃から1カ月。多くの民間人を巻き込み、泥沼化する衝突。憎しみの感情が世界に広がっています。

アメリカ・ロサンゼルス近郊、歩道で倒れる男性。病院に運ばれた後、容体が悪化し、翌日亡くなりました。当時、現場ではパレスチナとイスラエルそれぞれの支持者がデモを行っていました。亡くなった男性はユダヤ系。ヘイトクライムの可能性が浮上しています。

保安官:「イスラエルとガザの戦争が、憎悪に満ちた脅迫的な発言を助長しています」

ハマスによる襲撃から間もない先月14日には、パレスチナ系の少年が大家の男に刺殺される事件がありました。男は「イスラム教徒は死ななければならない」と叫んでいたといいます。

パレスチナを支持する人たちがデモ行進をしている最中に響いた銃声。けが人は出なかったものの、何があってもおかしくない状態です。それぞれのコミュニティーに不安が広がっています。ハマスの襲撃以降の2週間だけでも、反ユダヤ主義に関連する被害は300件を超え、去年の5倍近くに。反イスラムの被害報告も800件近くに及んでいます。

女性:「大学で反ユダヤ感情が強まっています。ヘブライ語で話した。ハマスを非難した。それだけで攻撃された学生もいます」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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