スギ&ヒノキ花粉“ダブル飛散”…マスク手放せぬ花見客 患者2倍「非常に強い症状」(2023年3月28日)

スギ&ヒノキ花粉“ダブル飛散”…マスク手放せぬ花見客 患者2倍「非常に強い症状」(2023年3月28日)

スギ&ヒノキ花粉“ダブル飛散”…マスク手放せぬ花見客 患者2倍「非常に強い症状」(2023年3月28日)

 スギ花粉の大量飛散が続くなか、今度はヒノキ花粉の飛散が始まりました。久々に雨が上がった27日、マスクを手放せない花見客が目立ちました。

■花粉症患者 2倍も急増…症状に“ある特徴”

 先週末、雨が降り、大きく冷え込んだ東京都心。27日は、最高気温16.9℃と4月上旬並みの暖かさで、上野公園では、多くの花見客が桜を楽しんでいました。

 都内の桜の見頃は、今週いっぱいとなりそうです。

 そうしたなか、目に付くのは、マスクをした花見客の姿。新型コロナ対策のほかに、別の理由もあるようです。

 花見客:「花粉症なので外せない、まだ。今年はやばい。鼻水も、くしゃみも全部」

 花粉症を訴える多くの声。東京・品川区のクリニックを取材しました。

 院長:「花粉症は、どうですか?」
 患者:「肌荒れが、ひどくなった感じ。顔に出やすいので…」

 このクリニックでは、花粉症の患者が去年に比べて、2倍ほどに急増しているといいます。さらに今年は、患者の症状にも“ある特徴”があるそうです。

 ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック・永倉仁史院長:「例年だと市販薬を使って治まっていた人が(治まらず)。今年はピーク時、非常に強い花粉症で受診する人が非常に多い」

 “10年に一度レベルの多さ”と言われている、今年の花粉の飛散量。関東では、先月下旬以降にピークを迎えたスギ花粉に加え、今月中旬からヒノキ花粉の飛散も始まり、“ダブル飛散”状態となっています。

 こうしたなか、注目されているのが、花粉症に対して体内の免疫から働きかける「舌下(ぜっか)免疫療法」。一体、どんな治療法なのでしょうか?

■“舌の下”に花粉錠剤を「9割の患者に効果」

 関東南部を中心に、スギ花粉とヒノキ花粉の“ダブル飛散”状態となっている今の時期。注目されているのが、花粉症に対して、体内の免疫から働き掛ける「舌下免疫療法」です。

 その方法とは、スギ花粉の成分を含む錠剤を毎日1錠、舌の下におよそ1分、溶けるまで置いておくというものです。

 少量のアレルギー物質を長期間服用することで、体の中に「免疫」を付けるという治療法。健康保険の適用対象になっています。

 薬代は1カ月に2000円ほど(※別途診察代)。3年から5年続けることで、体質の改善につながるということです。

 院長によりますと、9割ほどの患者に効果が表れるといいます。

 永倉院長:「スギ花粉とヒノキ花粉は80%、共通抗原といって同じものを持っている。ヒノキ花粉のスギ花粉の部分には効く。約6割の人は治療開始した時に、舌の下やのどがイガイガしたり、腫れることはあるが、これも大体2カ月すると8割は消える」

(「グッド!モーニング」2023年3月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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