日米首脳会談“戦力”強化で一致も…今後の課題は?(2023年1月14日)

日米首脳会談“戦力”強化で一致も…今後の課題は?(2023年1月14日)

日米首脳会談“戦力”強化で一致も…今後の課題は?(2023年1月14日)

米・ホワイトハウスで行われた日米首脳会談。尖閣問題や台湾有事の脅威を抱える中国や北朝鮮を念頭に日米同盟を強化する方針で一致しましたが、この会談のポイントをジャーナリスト・柳澤秀夫さんに解説して頂きます。

高島)
今回の日米首脳会談、柳澤さんはどこがポイントだと思われますか?

柳澤氏)
日米共同での戦力の強化。いわゆる台湾有事、そして北朝鮮の核・ミサイルのなどに対応するために、日本とアメリカが一緒に戦う力をこれまで以上に強化しようということで合意したという点ですね。

高島)
戦力の強化という点では、横浜の赤レンガ倉庫近くに新たに米軍の部隊を配備することや、沖縄のアメリカ海兵隊を再編成することなどが決まったわけですが、当然、近くに住む方からすれば有事の際にここが攻撃目標になるのでは?といった心配や不安が出てきますよね?

柳澤氏)
重要なことは有事を起こさせないこと。今回の日米共同声明の中で「脅威に対処するために、共同の戦力態勢および抑止力の方向性をすり合わせしてきた」と、力の部分には力点をおいているが、本当に大切なのは「外交と対話による解決」ではないかと思います。

高島)
強化した力をどう使わない方向にもっていくのかと感じますが、そもそも合意の前に国民に対して丁寧な説明がなされていたのか疑問ですね。

柳澤氏)
こういった問題は、首脳会談で合意したから進むという話ではないはずで、国民が納得できるような説明を丁寧にすることが、まず求められると思うが、その部分が果たして十分に行われているのかどうか。横浜の例を見ても、当日になっていきなり通告してくるのは、説明責任を果たしているとはとても言えない。そういう部分が国民の政府に対する信頼、あるいは“日米の戦力強化”と言っても、それをすんなり納得できるような形で、首をたてに振るわけにはいかないという空気感を作り出す原因になっていると思います。

高島)
丁寧な説明が、今後求められますね。

サタデーステーション 1月14日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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