「自ら考えたルールを破っている」プーチン大統領 西側批判を“熱弁”(2022年9月7日)

「自ら考えたルールを破っている」プーチン大統領 西側批判を“熱弁”(2022年9月7日)

「自ら考えたルールを破っている」プーチン大統領 西側批判を“熱弁”(2022年9月7日)

ロシアのプーチン大統領は、ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで演説しました。

本来、極東地域の経済発展について話し合うことが目的ですが、この人が言いたいことを好きなだけ話す場と化しました。
ロシア・プーチン大統領:「新型コロナに続き、別の試練、西側諸国の制裁への“熱狂”だ。悪名高いルールをすべての国に押し付け、自ら考えたルールを、幾度となく自ら破っている。『ウクライナ穀物の輸出を迅速に』我々は約束したが、輸出先は発展途上国ではなく、EU諸国だった。残念なことだが、これによって世界の食料問題は深刻化している」
あいさつだけで36分。ほとんどが、欧米への責任転嫁と自己の正当化でした。今年はフォーラム参加を見送った国が続出。ウクライナ侵攻に端を発したロシアの孤立も顕在化した形です。

極東地域で行われたロシア主導の大規模合同軍事演習。“大規模”とはいいましたが、前回から大幅に縮小されています。ロシア側の発表で、兵の数は6分の1に、軍用機や車両の数も減りました。
イギリス国防省:「5万人の部隊が参加するとしているが、1万5000人を超える隊員が参加する可能性は低い」

ロシア軍の内情は、なりふり構っていられない状況です。それは、北朝鮮に頭をさげるほどです。
アメリカ国防総省・ライダー報道官:「ロシアが北朝鮮に対して、弾薬調達を打診した情報がある。ロシア軍の兵站の維持能力のひっ迫度を示している」

ウクライナでは、ロシア軍の対空ミサイルが地上攻撃に使われているといわれています。制裁によって、高精度な対地ミサイルに必要な半導体が入ってこず、補充もままならないからです。そこで目をつけたのが、北朝鮮が抱える大量の砲弾でした。

アメリカ国家安全保障会議・カービー戦略広報調整官(6日の発言):「北朝鮮から購入しうる弾薬やロケット弾、砲弾は数百万発に上るとみている。プーチンが北朝鮮に頼らざるを得ないほど追い詰められていることがうかがえる」

北朝鮮からは別の動きも。親ロシア派の幹部は「北朝鮮の労働者をドンバス地方に受け入れる用意ができつつある」と表明したばかりですが、最近、そのためと思われる労働者が極東に集まり始めているといいます。

ロシア政府関係者:「北朝鮮からドンバス地方に送られる労働者は約3000人だ」
この3000人というのは第1陣。今後、第2、第3の派遣もあり得るといい、ロシアの窮状を表しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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