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首都キーウにミサイル攻撃 反転攻勢カギ握る米ロケット「ハイマース」 その実力は?(2022年6月26日)
ウクライナ軍は反転攻勢のカギを握る、アメリカが供与したロケット砲システム「ハイマース」を使い、「敵に命中させた」と明らかにしました。
ウクライナの首都キーウで26日朝、ロシア軍によるミサイル攻撃で爆発が数回起きました。
被害に遭ったのは集合住宅で、がれきの下には人が残されていました。
ウクライナ内務省によりますと、レスキュー隊は7歳の女の子を救出しましたが、女の子の父親とみられる男性1人が死亡したということです。
一方、ウクライナ東部の要衝セベロドネツクを巡っては、ロシア国防省が25日に「完全制圧した」と宣言しました。
ロシア軍はルハンシク州の完全掌握を目指し、ウクライナ軍最後の拠点リシチャンシクへの攻勢を強めています。
ゼレンスキー大統領:「セベロドネツク、ドネツク、ルハンシクなど、我々の都市はすべて奪還する」
ゼレンスキー大統領は徹底抗戦の構えを貫いています。ロシア軍撃退のために必要不可欠とされているものが。
ゼレンスキー大統領:「M142 HIMARS」
アメリカに強く提供を要望していた高機動ロケット砲システム「ハイマース」です。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は25日、「ハイマース」を実際に使用したとみられる動画を公開し、「敵に命中させた」と明らかにしました。
ウクライナが待望していた「ハイマース」。その実力とは。
防衛研究所・高橋杉雄氏:「射程が70キロぐらいで、GPS座標を入力すると、入力された座標に正確に当たるロケット。ピンポイント攻撃が可能なロケット弾ということです」
軍事戦略が専門の高橋杉雄さんによりますと、「ハイマース」はこれまでウクライナ軍にはなかった兵器で今後の戦況は使い方次第だといいます。
防衛研究所・高橋杉雄氏:「これまでの多連装ロケットランチャーとは違った形の運用が必要になる。それができなければ、サッカーチームに大谷翔平が入る。つまり、非常に能力が高い兵器なんですけど、うまく使いこなせないと有効にならない」
現在、セベロドネツクから撤退したウクライナ軍は隣接するリシチャンシクを拠点に態勢の立て直しを図っていますが、ウクライナ軍には地の利があるといいます。
防衛研究所・高橋杉雄氏:「リシチャンシクというのは、セベロドネツクと川を挟んだ町で、高台にあるので、リシチャンシクからセベロドネツクを見下ろす形になる。セベロドネツクからロシア軍がドネツ川を渡ろうとした場合、見下ろされているなかで、橋をかけて渡らないといけない。ウクライナ側からすれば守りやすい。そこの座標を後方に伝えて、ハイマースで撃つことができれば橋は破壊できる」
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も24日、ウクライナ軍はリシチャンシクの高台を拠点に抗戦すれば、ロシア軍を撃退することができると分析しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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