“体温超え”40℃の街を緊急取材…熱風浴びながら過酷農作業「野菜ダメになる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月30日)

“体温超え”40℃の街を緊急取材…熱風浴びながら過酷農作業「野菜ダメになる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月30日)

“体温超え”40℃の街を緊急取材…熱風浴びながら過酷農作業「野菜ダメになる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月30日)

 29日、群馬県伊勢崎市では最高気温が40度に達し、全国で一番の暑さとなりました。30日も、猛烈な暑さが予想されています。熱中症に厳重な警戒が必要です。

 こうした炎天下のなかで作業を続ける農家の方には、「休みたくても休めない」という事情がありました。

■水かぶりながら過酷農作業「野菜ダメになる」

 群馬県伊勢崎市内にある温度計です。29日午後3時を回ったところですが、40度を示しています。

 29日、全国で最も気温が高かった伊勢崎市。

 10代:「こうやって、氷で」
 30代:「40度って見ていましたけど、実際、こんなに暑いんだと思って」

 6月に40度に達したのは25日に続き観測史上2例目で、いずれも伊勢崎市で記録されています。

 市内のかき氷店は、この日も満席で、待ち時間も出るほどです。

 この畑では、枝豆の収穫作業の真っただなかでした。

 農作業する男性:「飲み物で、これをぶっかけながらですよ。こうやってかけながら」

 40度と、体温をはるかに超える厳しい暑さの中での農作業。休みたくても休めない事情がありました。

 小林グリーンファーム・小田島禎主任:「野菜は全然待ってくれない。すぐ悪くなっちゃうので、その日に取らないといけない。できたものは、その日に取らないといけない」

■北海道で河川氾濫…濁流“腰の高さ”まで

 29日、梅雨明けが発表された東北南部。6月での梅雨明けは、統計史上初となります。

 一方、北海道では、高気圧に押し上げられた梅雨前線が停滞しているため、梅雨がないはずの北海道で異例の大雨が降りました。

 旭川市では29日、6月の観測史上最も多い80.5ミリの雨が降り、市内を流れるペーパン川が氾濫しました。

 ペーパン川周辺の住宅が床上浸水し、住人6人が一時、建物内に取り残されましたが、消防のボートで救出されました。

 救助された人:「(Q.体のどれくらいまで水が来た?)ここくらいまであったよ。今、家の中は、わったわただわ。全部、戸棚もタンスも何も。全部あれだもん、倒れちゃって…」

■“日傘男子”急増「命守るために使う」

 29日、猛暑日となった東京。上空からサーモカメラで見てみると、都心の多くが赤や黄色で表示され、温度が高いことが分かります。

 災害級の暑さが、都内各地を包み込みました。

 東京消防庁によりますと29日、熱中症とみられる症状で搬送されたのは177人。50代と60代の男性、80代の女性2人の合わせて4人が重体です。

 日傘を差して、暑さをしのぐ人の姿が目立ちます。

 紫外線が気になるのは、女性だけではありません。街には、日傘を差す男性の姿が至る所で、見られました。

 日傘を差す男性:「仕事の都合上でもあるんですけど。そういった仕事もしてるので、日傘は必須。医療系なんですけど、“美容系”なんで、日焼けできない」「最初の頃は『え?』って見られましたけど。最近は“ちらほら”見るので、助かってます。男は日傘ですよ、これから」

 日傘を差すと、実際に、どう変わるのでしょうか?サーモカメラで見てみると、隣にいる日傘を差していない男性と比べると、肌や服の色が赤くなっている部分が少なく、温度が低くなっているのが分かります。

 日傘を差す男性:「もう世界が変わります。“ある”と“ない”とでは全然。(抵抗は)最初は、ありましたけど、もう気にしない。むしろ皆、命を守るために、使った方が良いと思う…」

■男性用日傘…去年の同時期と比べ、売り上げ3倍

 都内の傘専門店には、男性客が次から次へと訪れていました。

 日傘を買いに来た人(20代):「おしゃれで、普段から持ち歩いて、楽しい傘を探しに来ました」
 日傘を買いに来た人(60代):「少し熱中症になりかけたので、この数日間暑かったじゃないですか。4日間くらい微熱が続いたんで」

 この店では、今年から男性用の日傘コーナーを新たに設置。オンラインショップでの販売も好調で、去年の同時期と比べて、売り上げは3倍になったといいます。

 小宮商店 販売・広報担当・加藤順子さん:「オンでもオフでもお使い頂けますし、スーツでお仕事とか、そういう場面でも、フォーマルにお使い頂けるのが、人気の秘訣かと思います」

■焼き魚弁当店…灼熱の厨房「水分補給一日4リットル」

 人々が「涼」を求める一方で、灼熱(しゃくねつ)の暑さのなか、仕事を続ける人もいます。

 客:「すごいですよね。火事だと思うくらい」

 その煙の出所は、焼き魚。ここは、炭火焼きの魚が食べられると人気の弁当店「鯖の助」。炭火で焼き上げた魚は脂がのり、香ばしい匂いが漂います。

 客:「週に2、3回来てますけど。がっつり食えて、男味でボリュームあって良いですよ」

 「鯖の助」店主・川和秀動さん:「炭で焼いた方が、絶対においしいので。そこは、うちとしても変えられない。火事と間違える人もいるんですよ。『あそこのお店が燃えてるよ』って。火事だと思って、119番したみたいで。消防車10台くらい来たことあります」

 火事かと見間違うほどの煙で、店主の姿は見えなくなり、画面は真っ白に。一日に焼く魚の量は500尾以上。都心で最高気温35.4度となった29日、そんな猛暑のなかで炭火を使う焼き場は、想像を絶する暑さになりました。

 焼き場に立つ店主の服には、汗が大きく広がっています。

 川和秀動さん:「(一日で)3回くらい着替えます。風とか当たってるんで、汗かいても、どんどん乾いちゃいますよね」

 熱中症対策に、合間合間で水を凍らせたペットボトルで水分補給。

 川和秀動さん:「午前中で2リットル、午後2リットルくらいで、(一日で)4リットルくらい。きょうは、さすがに暑いですよ。きょう、暑いです。やばいです」

 屋根があるとはいえ、ほぼ屋外の焼き場。クーラーのついた調理場のドアを開け、サーキュレーターで冷気を送っています。

 川和秀動さん:「上はあれですけど、扇風機とかサーキュレーターで下の方を冷やすと、意外と涼しいんです」

 猛暑であろうと、工夫をしながら暑さ対策をし、炭火へのこだわりを貫いています。

 川和秀動さん:「煙で、匂いで誘われて来たよっていうお客さんも多いし。やっぱり炭で焼いてるからおいしいよねって言われると、やってて良かったなって」

■使用18年…初の“エアコン掃除”「ドロドロ」

 一方、連日の猛暑で依頼が急増しているのは、エアコンクリーニングです。

 作業員:「今、ライトがあたっている奥の方」
 依頼主:「ヤダ!見たくない…」
 作業員:「黒い点々が、カビといった汚れになりますので、これが臭いだったりとかの原因の一つになっていますので」

 今回は、フィルターの掃除だけでなく、エアコンを分解して、普段は掃除できない場所まできれいにしていきます。18年使っていて、フィルター以外を掃除するのは初めて。

 こちらは、結露した水の受け皿となる部品です。

 依頼主:「汚い。ドロドロですね…」

 取り外した部品は、風呂場で汚れを落としていきます。分解が終わると、いよいよ本体の洗浄。内部まで徹底的に洗います。洗い流した水がたまったバケツには…。

 依頼主:「汚れとか、ほこりとか」
 作業員:「ほこり、カビが主にですね」
 依頼主:「汚い。これを吸いながら、生活をしていたんですね。びっくり」

 汚れを落とした部品を再び組み立て、作業は終了。

 依頼主:「すごいきれいになってますね。カビっぽい臭いもなくなりました。前よりも風力が強くなった気がしますし、利きがよくなった気がします」

 おそうじ本舗・横山悠太さん:「汚れがたまってしまっていると、臭いとかが同時に吹き出てきてしまうので。汚れが詰まってますと、(エアコンが)電気をたくさん使おうとしてしまうので、いったん中をきれいにすることで、電気代の節約にもつなげることができるので。そういった面でも、エアコン掃除はおすすめですね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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