知床観光船不明 「今までありがとう」乗客の1人が事故直前に妻へ電話(2022年4月27日)
11人が死亡し15人が今も行方不明となっている観光船の事故で、運航会社の社長が事故後初めて会見を開きました。
会見の11時間ほど前・・・。
ウトロ漁港はうっすらと霧がかかった状態。海面は穏やかに見えますが・・・。
漁業関係者:「一気に来ます。この後」「(Q.具体的にどういう?)(これから)波が高くなってくる」
風が30メートルに達すると予想されるなか、漁船などによる捜索は中止になりました。
漁業関係者:「(天候は)今は良いですけどね。多分10時くらいから悪くなると思う」「(Q.事故当日と近い状況?)そんな感じかもしれないですね」
事故当日に撮られたKAZU1とみられる船。
まだ、波は穏やか。
KAZU1はこの後、沈んだとみられます。乗客の一人、佐賀県の男性はその直前・・・。
妻に携帯で、電話をしたといいます。
感謝を伝える「今までありがとう」という内容だったといいます。
乗客男性の親族は:「死ぬと分かっていて、そういうことができるってね。つらかったろうな、寒かったろうなと思って。そういうことばっかりで頭がいっぱいです」
その時、何が起きたのか。乗客の家族らは「説明」を待ち望んでいました。
こちらは、27日朝の桂田社長。
運航会社・知床遊覧船、桂田精一社長(58):「(Q.きょうは会見でどういった話を?)話は聞いて下さい。その時に」「(Q.会見が遅れた経緯は?)その時に話しまーす」「(Q.家族の方に説明などは?)もちろんでーす」
語尾を伸ばす話し方。緊張感はあまり感じられません。
家族への説明は午後3時50分ごろ終わりました。
桂田社長がマスコミに配布した資料には2021年にKAZU1が海上浮遊物と接触した時や座礁事故を起こした時の経緯、また、今回の事故の前日に安全確認のための運航をした件などが記されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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