障がい者も楽しめるスキー 三浦雄一郎さん(89)新たな挑戦【SDGs】(2022年4月14日)
『未来をここからプロジェクト』。持続可能な社会を目指すSDGs企画をお届けします。14日は“全ての人に健康と福祉を”です。
長年、プロスキーヤーとして活躍してきた三浦雄一郎さん。おととし、突然の病に倒れましたが、懸命にリハビリを続け、再び雪山に。89歳、新たな挑戦を追いました。
三浦さんは、冒険家としても北極から南極まで数々の難所に挑んできました。そして70歳、75歳、80歳と、3度にわたり、世界の最高峰エベレストへの登頂を果たしました。
そんな三浦さんを襲った『特発性頸髄硬膜外血腫』。体調管理には気を使っていたという三浦さん、それまで何の予兆もありませんでした。
三浦雄一郎さん:「首の後ろが気持ち悪いなと思っている時に、明け方ですけど、どんどん出血してきて。手がマヒする。腰から下がマヒする」
頸髄を守る硬膜の外側に血の塊ができ、神経が圧迫されることで、手足のしびれや運動障害が生じます。手術後、2カ月間はほとんど手足が動かせませんでした。
三浦雄一郎さん:「あまり不安もなかったですね。病気、けが、損傷は治る楽しみがありますから。今シーズン中に、自分の足で頂上から滑ってみたい」
もう一度、自分の足で頂上から滑りたい。そんな思いでトレーニングに励む日々。
三浦雄一郎さん:「階段は大変です、今でも。やっぱり力を入れるのが、まだ筋肉が十分ついていないので、やっとの思いで上がってます。楽しみなこと、それに向かっていけばリハビリ、回復の状況もかえって良くなります」
慣れ親しんだ札幌のスキー場。そこで三浦さんを待っていたのは、椅子が取り付けられたスキーでした。パイロット役と2人1組で滑る『デュアルスキー』。障害を持った人や高齢者でも楽しむことができるスポーツです。
三浦さんをサポートしたのは、プロスキーヤーの息子・豪太さん(52)。
三浦豪太さん:「父親の目標は、最終的にはしっかり自分の足でスキーができる。でも、こういう機材を使っていけば、もっともっと広いゲレンデに連れていけるんじゃないかな」
三浦雄一郎さん:「(Q.デュアルスキーの乗り心地は)これはですね、雪の上を走る翼。飛んでいるような感じです」
身体が不自由でも諦めない。病をものともせず、前向きに進み続ける三浦さん。次なる冒険は・・・。
三浦雄一郎さん:「誕生日がくれば90歳になります。秋になると思いますけど、富士山に登ってみたい。頑張ろうと思ってます」
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