新型コロナ国産飲み薬「ゾコーバ」 1日早く症状改善も…運用に課題「処方も難しい」(2022年11月24日)
22日に緊急承認された、新型コロナの国産飲み薬「ゾコーバ」。その有用性について、メリットがある一方、運用の課題を指摘する声も出ている。
■全国の新規感染者数 先週より2万6000人↑
今年最後の祝日となった23日、東京ではレインボーブリッジを封鎖して、およそ2000人が自転車で駆け抜けるイベントが開かれた。
その東京では23日、新型コロナの新規感染者が1万2850人確認され、19日連続で前の週の同じ曜日を上回った。
全国でも13万3361人確認され、16日よりおよそ2万6000人増加している。
■“国産初”飲み薬 “1日早く”症状改善
インフルエンザとの同時流行も懸念されるなか、22日に厚生労働省は、塩野義製薬が開発した新型コロナの飲む治療薬「ゾコーバ」を緊急承認した。
「ゾコーバ」は、ウイルスの増殖を妨げる働きがあり、軽症者にも使える初めての国産飲み薬だ。
一日1回、5日間服用することで、せき、のどの痛み、発熱などの症状が7日前後でなくなり、症状が出ていた期間が飲んでいない人に比べて1日ほど短くなったという。
■運用に課題も「非常に使いどころ難しい」
この飲み薬は、医療逼迫(ひっぱく)が起き始めている、今の状況を打破するカギとなるのか?現場でコロナ患者を診療している医師に話を聞いた。
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長:「人によるんですけれども、非常に感冒症状でお悩みの方も多いので。そういったつらい期間が1日短くなるというのは、患者さんにとってはメリットになるところなのかなと思っています」
その一方で、「ゾコーバ」は妊婦や妊娠している可能性のある人は服用できない。
さらに、一緒に飲むことができない薬が36種類あることから、処方も難しいという。
田代院長:「私は、まだ現時点では非常に使いどころが難しいお薬だなというふうに今、率直に感じています。併用禁忌薬が多数指定されておりますので。やはり、普段からお薬を飲まれている方の場合は、より慎重な検討が必要になってくると思います」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年11月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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