床下に夫婦遺体 フィリピン国籍30歳女と何が？ 防犯カメラに映った“不審な男”浮上【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2024年1月22日)
東京・足立区で50代の夫婦の遺体が見つかった事件で、逮捕された女がアリバイを主張し始めたことが分かりました。また、女とは別に不審な男が防犯カメラに映っていたことも判明しました。
■金銭トラブル？夫妻の息子が警視庁に相談も…
住宅街に建つ真新しい一軒家に暮らしていた夫妻が、自宅の床下収納からシートに包まれた状態で見つかってから3日。21日も朝から警視庁は自宅の周辺を規制し、捜査していました。
遺体が見つかった翌日、フィリピン国籍のモラレス・ヘイゼル・アン・バギシャ容疑者（30）が死体遺棄の疑いで逮捕されました。高橋さん夫妻の長男の元交際相手だったというモラレス容疑者ですが、この事件には新たにある男の存在が浮上していることが、21日に捜査関係者への取材で分かりました。
モラレス容疑者は、自宅マンション付近のゴミ置き場に、血の付いた服などを捨てていたことが防犯カメラの映像で確認されています。ただ、その映像には、モラレス容疑者と一緒に映っている不審な男の姿もあったといいます。
捜査関係者によりますと、モラレス容疑者は事件当日のアリバイについて、「フィリピン時代からの友人の男と家探しを手伝っていた」と供述していることが分かりました。この男は事件当日、防犯カメラにモラレス容疑者と一緒に映っていたという人物なのでしょうか。
モラレス容疑者の自宅マンションは、JR北千住駅から西におよそ1キロメートル。高橋さん夫妻が遺体で見つかった現場は、容疑者宅から南西におよそ400メートルの所にあります。
今回の事件の背景には「金銭の貸し借りを巡るトラブルがあった」とみられています。去年の秋ごろ、遺体で発見された夫妻の息子は、元交際相手のモラレス容疑者に貸した数十万円の金を返してもらえない旨の相談を警視庁にしていたということです。
■死因は「心臓損傷」強い殺意がうかがえる
高橋さん夫妻は、数年前に建てた現場の自宅に30代の長男と3人で暮らしていました。そこに、長男の交際相手・フィリピン国籍のモラレス容疑者が現れました。
捜査関係者
「モラレス容疑者は数年前に来日し、埼玉県内の病院で看護助手として勤務していた」
事件があったのは、今月16日。長男が朝に家を出る時は両親に会っていませんが、在宅していた様子だったといいます。2日後の18日に警視庁は特別捜査本部を設置し、死体遺棄事件として捜査を始めます。18日夕方、自宅の床下から高橋さん夫妻の遺体が見つかりました。
高橋さん夫妻の人柄について、知人は次のように話しました。
知人
「高橋さんは、昔アルバイトしていたバーにお客さんで来ていた。僕より全然年上だったんで、優しいお姉さん。ご主人もめちゃめちゃ明るい人だった。2人ともいい兄貴といい姉貴みたいな雰囲気で、とにかく優しかった」
司法解剖の結果、徳弘さんには数十カ所の刺し傷があり、希美江さんにも複数の刺し傷がありました。犯行は強い殺意をうかがわせます。
現場からはこの家の物ではない複数の刃物が見つかり、そのうちの一つに血が付いていたといいます。死因は、胸を刺されたことによる心臓の損傷でした。
19日、モラレス容疑者の身柄が確保されたのは、東京から遠く離れた福島県内のホテルだったということです。モラレス容疑者は、22日時点でも容疑を否認しています。
（「グッド！モーニング」2024年1月22日放送分より）
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