アイスランド噴火“収束”も 科学者「まだ終わっていない」【スーパーJチャンネル】(2024年1月18日)
噴火から丸3日が過ぎたアイスランドの映像です。一見、収束に向かっているようにも見えますが、長年、現地を調査している科学者は「まだ終わっていない」と警鐘を鳴らしています。
■科学者“警鐘”「まだ終わっていない」
わずか1カ月の間に2度の噴火をした北欧・アイスランド。流れ出した溶岩は町に到達し、1000℃の灼熱により次々と燃え広がり、溶岩へ溶けるように消えていったのです。
噴火から丸3日が過ぎた、溶岩に襲われた町・グリンダビーク。海から昇る朝日。その光景とは裏腹に、人も動物も姿を消し、ただ白い煙が上がっているのみ。
激しく噴き出していた裂け目は閉ざされ、ただ黒く固まった溶岩が残されているのみ。噴火活動は本当に終わったのでしょうか。この地方の火山に詳しい科学者に話を聞くと…。
火山学者 ロビン・アンドリュース氏
「まだ終わってはいない。休止しているだけだ。まだ地表近くに多くのマグマがある。新たな噴火が起きる可能性は非常に高い」
北大西洋上に浮かぶアイスランドは、ユーラシアと北アメリカ、2つのプレートの境に位置し、30の活火山が確認されています。火山大国であり、10年に1度は噴火しているとも言われています。
しかし、今回噴火したグリンダビークのあるアイスランド南西部・レイキャネス半島は800年間、火山は噴火していませんでした。しかし…。
■科学者 「数十年続く可能性も」
2021年3月、今世紀に入りこの半島で初めて噴火したのです。今回、溶岩が襲ったグリンダビークからわずか10キロ離れた場所でした。その翌年、再び同じ場所で噴火。さらに、去年7月にも大規模な割れ目、噴火が発生したのです。
800年の眠りから一転、いったん眠りから覚めると、グリンダビーク周辺で立て続けに噴火が起きたのです。
火山学者 ロビン・アンドリュース氏
「溶岩がどこで噴出するのか予知できない。火山から噴出するのではなく、文字通り、大地から噴出する」
海外メディアによると、GPSで調査した結果、マグマが噴出し縮小したマグマだまりに再びマグマが満たされてきていると伝えています。
アイスランド気象庁
「噴火の収束宣言を出すには時期尚早だ」
アイスランド気象庁は今後、数日間に新たな裂け目ができてもおかしくないと警告しています。
ゴーストタウンと化したグリンダビーク。溶岩と共に有毒ガスも発生しており、すべての住民4000人が町に戻れるめどは立っていません。
火山学者 ロビン・アンドリュース氏
「半島エリアで噴火は数年、あるいは数十年続く可能性も」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2024
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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