#shorts 来年の景気とくらしは? 賃上げ行方・株価“辰巳天井”4万円予想
今年は物価高に対し賃金の上昇が追いつかない一方で、株価は大場に上昇しました。来年の景気はどうなるのでしょうか。
■訪日客大幅増 賃上げの行方は…
11月までに日本を訪れた外国人の数は4年ぶりに2000万人を上回り、新型コロナからの回復が鮮明となった今年。
つきじかんの 菅野美穂店長
「8割くらいかな、朝は特に外国の方が大変多いです。コロナの前に戻ったかちょっとそれ以上な感じもします」
オーストラリアからの観光客
「オーストラリアにもお寿司はあるけど、こんなに安くは食べられないよ」
アメリカからの観光客
「ざっと計算してこのどんぶりが10.5ドルくらいになると思うけど、アメリカじゃあり得ないよ」
その外国人の消費にもうれしい変化があるといいます。
菅野美穂店長
「以前は700円800円が多い感覚だったのが、今は平気で4000円~5000円のものを頼んで召し上がっていくので、ちょっとこちらがびっくりするくらいで」
インバウンドの回復は、株価にも追い風になりました。
今年の株価、年初は2万5000円台で始まりましたが、7月にバブル以来33年ぶりの高値を更新し、その後も高値圏で推移。
■“辰巳天井”株価4万円予想も
卯年(うどし)らしく、まさに株価が「跳ねた」一年。
一方、円相場は11月には一時152円に迫る勢いで円安が進み、歴史的な物価高の一因となりました。物価上昇に賃上げが追い付かない状況が続いています。
これを解消する大幅な賃上げ、来年こそ実現するのでしょうか。
田中医科器械製作所 中島秀高社長
「従業員のことを考えると、当然(賃金を)上げてあげたいのは山々なんですけど、やはり製造業なので投資に回さないといけない部分がある。なかなか大手さんと同じようにはできないかなと」
医療機器を製造するこの町工場。医師の手に合わせた手術道具を手作業で仕上げる技術力が持ち味です。原材料のステンレスは価格がおよそ20%上昇していますが、価格転嫁は十分にできていません。
中島秀高社長
「直近ではある程度値上げをしないと、やっぱり無理かなと思っていて」
大手企業が賃上げを相次ぎ表明するなか、来年の春闘で中小企業にどこまで波及するかが焦点です。
大和証券 山田雪乃投資情報部長
「(来年にかけて)経済再開のインバウンドの動きもありますし、円高に転じていくというなかでは国内消費の注目が高まってくる」
辰年は「辰巳天井(たつみてんじょう)」という相場の格言もありますが、株価の予想は。
山田雪乃投資情報部長
「4万円を更新するという見通しをしている。インフレから賃上げ、賃上げからモノの価格の上昇。さらなる魅力的な商品やサービスの提供へ。それを実現する企業が(株価を)引っ張っていく」/a>
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