「娘の命奪った代償を」黒崎愛海さんの母が法廷で訴え チリ人・セペダ被告の控訴審(2023年12月14日)

「娘の命奪った代償を」黒崎愛海さんの母が法廷で訴え チリ人・セペダ被告の控訴審(2023年12月14日)

「娘の命奪った代償を」黒崎愛海さんの母が法廷で訴え チリ人・セペダ被告の控訴審(2023年12月14日)

 フランスで留学中の黒崎愛海さん(当時21)を殺害した罪に問われているチリ人の男の控訴審で、黒崎さんの母親が「命を奪い、嘘をつき続けることの代償を被告に支払わせてほしい」と訴えました。

 黒崎愛海さんは2016年12月、留学中のフランス東部・ブザンソンで失踪して今も所在が分からず、事件直前に会っていた元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ被告(32)が殺人罪に問われ、1審で禁錮28年を宣告されています。

 控訴審で今月13日、黒崎さんの母親が証言台に立ち、服にポケットを作って愛海さんの写真を入れて24時間、肌身離さず抱いていることを明かしました。

 そして「娘はセペダ被告によって夢も希望も命もすべて奪われた。そして、冷たく寂しい場所に捨てられ、長い間ひとりぼっちで誰にも見つけてもらえず、体は今もどこかで泣いている」と話しました。

 また、「この事件は世界中の人が注目している。命を奪い、嘘をつき続けることは自分や周りの大切な人たちの人生も取り返しのつかないことにするということを世界に示してほしい」と訴え、「この事件を同じような犯罪予備軍の行動をやめさせるきっかけにしてほしい。娘が生きていれば、世界の平和のために飛び回っていたはず。娘の命が未来で失われるかもしれない命を1人でも救う役に立たせてほしい」と述べました。
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