休戦後初の人質解放 パレスチナ人も釈放 8年間母のセーター着続けた女性は(2023年11月25日)
イスラム組織「ハマス」による拉致からおよそ50日。休戦合意後、初めて人質が解放され、家族と次々と再会しました。
西橋拓輝記者
「解放された人質のうち8人がこの病院で受け入れられています。いずれも健康状態は良好だということです」
解放されたイスラエル人は、2歳から85歳の子どもと女性、13人です。さらに、タイ人10人、フィリピン人1人も解放されたということです。一方、イスラエルも、刑務所に収監していたパレスチナ人39人を釈放しました。ヨルダン川西岸地区では、釈放された人たちが車の上に乗り、ハマスやパレスチナの旗を掲げパレードをしていました。16歳から8年間収監されていた女性はー
女性の母「私のセーターね」。
釈放されたパレスチナ人女性(24)「ええ、これお母さんのよ。いつも着てました」。
束の間の休戦となったガザ地区では、海で遊ぶ子どもたちの姿も。
(Q.寒くない?)
子ども「寒くなったけど」
(Q.着替えはあるの?)
子ども「僕たちはこの戦争で何もなくなって、家にしまってあったものも全てなくなってしまった」
◇◇◇
ハマス側とイスラエル側と初めて双方の合意に基づいた人質解放。経緯を見ていきます。
板倉朋希アナウンサー
ハマスは22日、戦闘を4日間停止することと、イスラエルで収監されているパレスチナの女性と子ども150人を釈放することと引き換えに、ガザ地区で拘束している女性と子ども50人の解放に合意しています。まず、24日に24人を解放し、25日に更に14人を解放する予定だといいます。
高島彩キャスター
今回は、合意に基づく人質の解放ということですけど、柳澤さんは今後の見通しをどうご覧になっていますか?
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
イスラエルは人質が解放されてもハマスを壊滅するまでは攻撃を止めないと言っていますから停戦の道筋は見えてこない。今後のカギを握っているのは、やはりアメリカ。今回の合意でも、アメリカの情報機関のCIA長官、バーンズ長官が自らカタールのドーハに乗り込んで精力的に動いたと言われている。バーンズ長官というのは、もともとは外交官。アラビア語、ロシア語が堪能で、もちろん情報の世界にも精通していると言われている。
高島彩キャスター
今後もバーンズ長官の動きがキーになってくるんでしょうか?
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
もちろん情報の世界ですから、中で何が動いているのか伺い知れないですが、いずれにしてもバーンズ長官の動きからは目が離せないと思います。我々が見ている情報は、本当に氷山の一角です。水面下ではいろいろな動きがありますから。
高島彩キャスター
バーンズ長官の動きも注目ですし、一刻も早い全ての人質の解放と停戦を望みます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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