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各地で“新年準備” 年末年始の旅行は“海外より国内”歴史的円安影響(2023年11月19日)
歴史的な円安水準を受け、年末年始の旅行シーズンに変化が出ています。今年は海外ではなく、国内旅行の需要が高まっています。
■日本酒&しめ縄“新年準備”進む
コロナ禍では自粛していた伝統の歌が19日から復活です。創業1871年、宇都宮市の酒蔵では新年向けの日本酒の仕込みが始まりました。炊き上がった米は手際よく機械に移され、5℃の風で一気に冷やされます。今年は特にいいお米が入ってきたのだとか。
宇都宮酒造 杜氏(とうじ) 玉山和良さん:「お酒造りには最適。口当たりが柔らかく、のど越しのいい芳醇(ほうじゅん)な香り漂ういいお酒ができると思う」
神社に飾る正月用のしめ縄を手作りで。年の瀬に向けた準備は各地で進んでいます。自然とこぼれる笑顔。大きいものは太さ20センチ、長さ7メートルにもなるそうです。
■円安が影響“海外よりも国内”
“いつも通り”の年末。と言いたいところですが、ちょっとした異変も起きています。新型コロナ5類以降、初めて迎える年末年始ですが、歴史的な円安がその行き先を変えています。
日本旅行:「円安の影響もあって、海外旅行よりも国内旅行の人気が高まっています。テーマパークがある東京や大阪が人気の旅行先になっています」
また、近畿日本ツーリストでも年末年始の予約状況をコロナ前と比べると海外旅行で15%、国内旅行で70%と圧倒的に国内旅行が回復傾向にあることが分かります。
国内旅行で断トツの人気が40周年の「東京ディズニーリゾート」。そして、関西のテーマパークで高い知名度を誇る「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」だということです。
■「地球の歩き方」国内版が人気
その影響は書店でも見られます。様々な国や地域の情報を網羅した「地球の歩き方」。当然、その売り上げは日本人の海外旅行者数に比例し、出国者数のグラフに売り上げのグラフ重ねると、2020年に激減して以降、いまだコロナ前までの回復には至っていません。そんななか、2020年9月に創刊したのが「地球の歩き方国内版」です。
地球の歩き方 出版編集部 清水裕里子さん:「現在、11タイトルで累計発行部数が約57万部を記録しています。ガイドブックは5万部売れたら万々歳という世界なので、(国内版は)かなり売れたねという印象です」
コロナの次は円安と海外旅行の機運はまだ高まりを見せませんが、その間に改めて日本を見つめ直す人も多いようです。
地球の歩き方 出版編集部 清水裕里子さん:「地球の歩き方国内版が好評いただいたのも情報量の多さだけでなくて、その土地の歴史文化なども取り上げているので、地元再発見的なところでご好評いただいているのかも」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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