“富裕層”外国人のリッチ旅「170万円使った」 ヘリクルージングでは…富士山を堪能【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月15日)
外国人観光客の今年7月~9月までの3カ月の消費額がコロナ禍前を上回り、過去最高となりました。こうしたなか、富裕層の外国人が日本でどのようなことにお金を使っているのか取材しました。
■メキシコ人カップル「170万円使った」
日本を謳歌(おうか)する外国人観光客。“富裕層”は、日本でどのようなことにお金を使っているのでしょうか?
約2週間滞在 メキシコ人カップル:「日本に来て2人で170万円使ったね」「自然を楽しみに来たの」
メキシコから来たカップルは、アメリカのロサンゼルスを経由し、成田空港に到着。京都や、大阪、屋久島などを観光しました。
京都では、浴衣を着て「紅葉」を眺め、屋久島では自然を感じながらのウォーキング。途中、猿にも追いかけられ、5日前には、誰もいないビーチで「海水浴」。この日の屋久島の最低気温は、19.8℃です。
■ヘリ貸し切り…富士山絶景「とてもハッピー」
東京ヘリポートに集まる多くの外国人観光客。彼らのお目当ては、ヘリをチャーターしてのクルージングです。
日本が世界に誇る世界遺産の「富士山」。東京ヘリポートがある新木場から、神奈川県の芦ノ湖、富士山周辺を70分かけて遊覧する“25万円以上”のプランや、東京タワーやレインボーブリッジなど、東京上空を遊覧するコースもあります。
ヘリクルージングをしに来た チリからの観光客:「ヘリコプターから東京の景色がよく見えたよ」
ヘリクルージングをしに来た ドイツからの観光客:「日本で過ごす予算は5000ユーロ(約80万円)くらいかな。2日前に彼女が誕生日でサプライズプレゼントしたんだ」「東京がこんな大きな街だなんてクレイジーね。ハッピー、とてもハッピー。素晴らしいバースデーサプライズだったわ」
“富士山目当て”に、ベトナムの首都・ハノイから来たという男性は、次のように話します。
6日間の日本旅行 ベトナムからの観光客:「日本に来るのは3回目で、僕のお気に入りの国の一つなんだよ」「(Q.日本観光の予算はどれくらい?)5000ドル(約75万円)くらいかな」
友人と乗りこみ、いざフライトです。出発から2分。まず見えてきたのはレインボーブリッジ。上空から望む東京の絶景に、ご満悦の様子です。
フライトから“およそ15分”。指さす先には箱根が見えます。
箱根上空へと差し掛かり、先ほどの都市風景とは逆に“雄大な自然”が顔をのぞかせます。そしてヘリは芦ノ湖上空に。すると、お目当ての富士山が、その全貌をあらわしました。
ベトナムからの観光客:「富士山がよく見えたね。とにかくとても楽しめています」
■1200年の歴史…高級宿坊に「欧州」から団体客
赤く染まった紅葉と、大粒の白い「雪」。和歌山県にある、天空の“聖地”100を超える寺院が立ち並ぶ、世界遺産の「高野山」。雪が降り積もる中でも、多くの外国人観光客でにぎわっています。
オーストラリアから来た観光客:「けさ目覚めたら雪が降っていてワクワクしたわ。紅葉を見たかったんだけど、雪も見れるとは思わなくて、とてもラッキーだわ」
ガードレールの上や、車の窓ガラスにも雪が積もっています。13日、高野山の最低気温はマイナス0.5℃と、今季初めての冬日を記録。地元の人によると、雪が降ったのは今シーズン初めてだということです。
1200年の歴史を持つ「恵光院」。寺に泊まる宿坊を体験できます。
午後2時のチェックインにやってきたのは、スペインからの団体ツアー客32人。デンマークからの団体ツアー客14人もきました。半ズボンの男性もいます。
デンマークからの団体ツアー客:「ちょうどいい気候です」「日本に来た時に暖かくて驚いたぐらいだよ。ツアー料金は、2週間の滞在で1人当たり1万9000クローネ(約42万円)かな」
都内の有名スポット、浅草や渋谷を観光。さらに、そば打ちやすし握りを体験。サーモンのシャリは大きめですが、本人たちはご満悦の様子です。
恵光院 近藤説秀住職:「宿泊数としては、ほぼコロナ前の水準まで回復しております。宿坊というと、雑魚寝とか古いイメージがあると思うんですけど、そういった概念を変えたい。富裕層観光、高級路線」
中でも“富裕層外国人”に向けて作ったというのが“スイートルーム”です。
広々としたラグジュアリーな空間が広がる和室。100平方メートルのスイートルーム「月輪」の軒先からは、日本庭園を独り占め。寝室は、布団ではなくベッド。そしてお風呂は半露天風呂です。庭園を眺めながらの温泉が、長旅の疲れを癒します。
近藤住職:「2カ月、3カ月前ぐらいから予約がどんどん入っている。8割ぐらいが数カ月前には埋まっている」
ホームページにあるスイートルームの予約状況を見ると、高い料金で、なんと一泊一人当たり19万4000円。それでもカレンダーには、満室を示す「×」が目立ちます。
■半露天風呂も…高級宿坊“インバウンド”仕様
ほかにも、特別和洋室が一泊一部屋12万円からと高額にもかかわらず、ほとんどが満室という人気ぶり。
特別和洋室に宿泊 ブラジルから来た観光客:「とてもキレイだ、非常にスペシャルな空間だ。妻との結婚記念日を祝い、特別なひと時の旅にしたかったからね」
外国人観光客に、高級な宿坊に泊まる理由を聞きました。
ベルギーから来た夫婦:「日本の文化や宗教を体験してみたかったんです」
アメリカから来た観光客:「僧侶の儀式や瞑想(めいそう)・座禅も経験したことがないので楽しみだね」
目的は、宿坊ならではの体験です。
午後4時半、続々と本堂へとやってくる外国人観光客。その後も、続々と押し寄せ、その数はおよそ30人。不慣れな座禅を組んで瞑想。
僧侶:「スローラー、スローラー(ゆっくり、ゆっくり)」
体をユラユラ、自分に合う姿勢を確認するそうです。しかし慣れない座禅に、みなさん四苦八苦。
外国人観光客:「足を入れ替えてもいいかい?痛いよ」
僧侶:「大丈夫」
瞑想が終わると、団体で参加したデンマーク人女性は友人の手を借り、立ち上がります。
デンマークからの団体ツアー客:「最初は大丈夫でしたが、だんだん足が痛くなってきました。でも瞑想は初めての経験でした、楽しかったです」
デンマーク人女性:「すてきね、すごくカワイイ。カワイイ。不思議な見た目ね。これはスゴイわ。おいしそうね」
午後5時半、「夕食」のため部屋に入ってくるデンマークからの団体客。“精進料理”を体験。メニューは、「きのこ鍋」に、サツマイモやナスの天ぷら。高野山で作られた高野豆腐など。肉や魚を使わないヘルシー料理はベジタリアンや、ビーガンの人も楽しめます。
デンマークからの団体ツアー客:「夕食は、かなり健康志向だね」
初めて口にする精進料理。そのお味は…。
デンマークからの団体ツアー客:「これは野菜の天ぷらだ」「うん、とてもおいしいわ」
お口に合ったようで、みなさんご満悦。すると、隣り合う3人が“瓶ビール”をラッパ飲み。
翌朝午前7時すぎ、メラメラと燃え上がる炎。朝の護摩行が始まりました。
お経をあげる僧侶のそばで、炎をみつめる外国人観光客。
イギリスから来た観光客女性:「炎を高くしていくのが、すごかったわ」「参加するまでは体調が芳しくなかったけど、今は大丈夫になったよ。関係があるかは、分からないけどね」
■クルーズ周遊「また日本に戻ってきます」
こちらは10日間かけて日本各地、そして韓国・釜山を巡るクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。
船から降り、タクシーに乗る人たちの“長蛇の列”。その長さは、およそ30メートルまで伸びています。
ニュージーランドから来た観光客:「2人で2万2000ニュージーランドドル(約196万円)使ったわ」
ロンドンから12日間ニッポンを訪れた家族。成田に到着後、3日間新宿を観光し、クルーズ船の旅9泊を満喫したといいます。
ロンドンから来た観光客:「日本に来てからは1人当たり8000ポンド(約149万円)使ったわ。クルーズ船では“バルコニー付きの部屋”に9泊して、1人当たり1500ポンド(約28万円)だったわ。感動しました、ニッポンの旅はとても素敵で、また日本に戻ってきます」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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