「これがロシアの言う平和かよ・・・」死傷100人以上 民間人犠牲も ウクライナ侵攻進む(2022年2月25日)
ロシア軍による侵攻が進んでいます。地上でも戦闘が始まり、ウクライナ政府は死者が100人以上と発表しました。事態は大きく動いています。
場所はロシア国境に程近いウクライナ北東部のスムイです。教会の周辺が炎に包まれています。都市部でも侵攻してきたロシア軍とウクライナ軍との戦闘が発生しています。
標的にされたのは首都キエフ郊外の火力発電所です。
銃声が鳴り響き、屋外にいた人々が逃げ出しました。
記者:「壁を背にして、こっちに移動しよう」「大丈夫だ、大丈夫だ」
場所はキエフ郊外の空港近く。CNNの記者によりますと、映像に映る地上部隊はロシア軍の兵士だといいます。
住宅街の上ではロシア軍のヘリが低空飛行をしています。
撮影者:「また飛んでいる!」
ウクライナ、シュミハリ首相:「残念ながらチェルノブイリの立ち入り禁止区域とすべての設備がロシア軍に占拠された」
AP通信の映像にはウクライナ北部にあるチェルノブイリ原子力発電所の敷地内に装甲車などの軍用車両が入り込んでいることが確認できます。
狙いは貯蔵されている放射性廃棄物をロシアの管理下に置くことだとみられます。
また、ロシアの国防関係者はロイター通信に対し、NATO(北大西洋条約機構)に軍事的な介入をさせないための警告だと話しています。
ロシアは標的は軍事施設だけとしていますが・・・。
撮影者:「これがロシアの言う平和かよ・・・」
ウクライナ内務省によりますと、過去24時間以内に33の民間施設が攻撃され、子ども2人が死亡したということです。
親ロシア派勢力から支配地域の拡大を狙う東部ドネツク州のマリウポリでは住宅が攻撃されました。
地元住民:「自分より子どもが可哀想。爆音で起こされて泣いているの。『何があったの、ママ?』と聞かれたけど、何て言えばいいの?戦争?」
住民は地下のシェルターへの避難を余儀なくされました。
子ども:「死にたくない。全部早く終わってほしい・・・」
キエフの地下鉄駅。前日までは通勤や通学のためだった場所が今ではシェルターになっています。
地元住民:「キエフで隠れられるのはここだけだから。他はどこも怖い」
25日未明、キエフの集合住宅で火災が発生しました。撃墜されたロシア軍の航空機が住宅街に墜落したためだといいます。
地元住民:「朝4時すぎに母親が『起きて!起きて!』と叫んでいたんだ。それで粉じんの中で目覚めた」
人々は戦火を逃れるため徒歩で、あるいは運良く乗れた列車で国境を越えました。
避難した男性:「最後から2本目の電車に乗れて幸運だった」
ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、国民総動員令に署名し、同時に18歳から60歳の男性市民のウクライナからの出国を全面的に禁止しました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「敵の第1の標的は私で、第2は私の家族だ」「私は首都にとどまっている。家族もウクライナに残っている。子どもたちもだ」
アメリカのバイデン大統領はプーチン大統領を呼び捨てで激しく非難しました。
アメリカ、バイデン大統領:「プーチンは侵略者だ。プーチンがこの戦争を始めた。彼と、その国は報いを受けなければならない」
バイデン大統領は、さらなる制裁やアメリカ軍のヨーロッパへの7000人規模の増派を発表しました。ただ。
アメリカ、バイデン大統領:「アメリカ軍がウクライナでロシアとの戦闘に入ることはない」
理由はウクライナがNATOに加盟していないためだとしています。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ウクライナは一人で戦っている。世界で一番強い国々は遠くから見ているだけだ」
ロシア各地でも戦争に抗議し、プーチン大統領の辞任を求めるデモが起こりました。
ロシアの58の都市で約1800人のデモ参加者が拘束されたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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