【ウクライナ】“遺体”そのまま…増え続ける市民の被害

【ウクライナ】“遺体”そのまま…増え続ける市民の被害

【ウクライナ】“遺体”そのまま…増え続ける市民の被害

ロシアによるウクライナ侵攻で、市民の被害が増え続けています。ウクライナ南東部・マリウポリでは、子供など1000人ほどが避難していた劇場がロシア軍に攻撃されたとみられます。また、病院の廊下には、亡くなった人の遺体がそのまま置かれていました。

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ウクライナ第2の都市・ハリコフでは16日、砲弾が市場や倉庫などの施設を襲いました。

ハリコフの住民
「ブーン、ブーンと音がして、それからすぐ火が出た」

ウクライナ非常事態庁によると、ハリコフへの砲撃で3人が死亡、5人が負傷したということです。また、学校でも甚大な被害があり、校長は 「(ロシア軍は)どうして学校まで攻撃できるの?」と、怒りをあらわにしました。

ウクライナ南東部・マリウポリでは、1000人以上の住民が避難していたという劇場が攻撃を受け、複数人が犠牲になったということです。

14日に撮影された攻撃前とみられる劇場の衛星写真には、避難している人がいることを伝えるためか、劇場を挟むようにロシア語で「子どもたち」と書かれていました。

ウクライナのクレバ外相はツイッターで、劇場への攻撃前後の写真を載せ、「ロシア側は、これが民間人の避難所であることを知らなかったはずがない」と強く非難しました。これに対して、ロシアのザハロワ報道官は、「ウクライナ政権がロシア軍に罪を着せようとしている」と反発しています。

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15日、ウクライナ・マリウポリ市内では砲撃音が響くなか、負傷者が病院に運び込まれていました。

市民
「助けてください。子どもや女性が殺されている」

院内の廊下には、亡くなった人の遺体がそのまま置かれていました。

医師
「生きているうちに搬送されましたが、命を救えませんでした」

中には――

医師
「(亡くなった)この子は本当に小さいです。もう慣れてしまいました。でも、夜になると、頭から離れません」

ウクライナでは、避難のための人道回廊が機能せず、市民の犠牲が日に日に増えています。

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ウクライナ国防省は、メリトポリのイワン・フェドロフ市長が解放されたと発表しました。ウクライナ当局が公開した映像によると、市長が拉致される様子が11日、防犯カメラに残されていました。

市長がゼレンスキー大統領に電話で無事を報告する映像が、16日に公開されました。

メリトポリ イワン・フェドロフ市長
「私は前より元気です」

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「あなたの声が聞けて、本当にうれしいです。あなたは生きていますね」

メリトポリ イワン・フェドロフ市長
「私を見捨てないでくれて、ありがとうございます」

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私たちはそんな見捨てたりしないよ」

また、市長は17日、自身のフェイスブックで「私が一刻も早く解放されるよう努力してくれて、感謝しています。ウクライナに栄光あれ」と投稿しました。

地元メディアは「メリトポリ市長はロシア兵の捕虜9人と引きかえに解放された」と伝えています。
(2022年3月17日放送「news zero」より)

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