富士山“閉山”も…閉鎖すり抜け頂上へ 軽装外国人「予想よりはるかに大変」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月25日)

富士山“閉山”も…閉鎖すり抜け頂上へ 軽装外国人「予想よりはるかに大変」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月25日)

富士山“閉山”も…閉鎖すり抜け頂上へ 軽装外国人「予想よりはるかに大変」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月25日)

 今年の7月から8月にかけての全国の山岳遭難が統計史上最多だったということが発表されました。今月の10日、登山シーズンが終了した富士山。登山道は全面通行止めとなっていますが、バリケードを越えて進む登山客が相次いでいるということです。

■富士山閉鎖…山頂は氷点下

 行楽の秋を迎えこの週末、富士山5合目には、多くの観光客がいました。

 日本人観光客:「来るまでの道をツアーで案内してもらって。あとは、ご飯食べに行って下る形です」

 富士山は今月10日に夏山シーズンが終了し、山頂まで続く4つのルートはすべて全面通行止めになりました。

 富士登山道の吉田口です。9月11日から冬季閉鎖が始まっています。奥を見ますと、フェンスが立てられていて、その向こう側には行けなくなっています。

 23日には、富士山山頂の気温が今シーズン初めて氷点下を観測。夏山シーズンが終了した富士山は気象条件が厳しく危険なため、国や山梨県、静岡県は万全な準備をせずに登山することを禁止しています。

 閉山に伴い設置されたバリケードをくぐり抜け、登山道へと入っていく外国人の姿がありました。

 今度はバリケードをくぐり抜け、降りてくる外国人もいました。

 外国人観光客:「(Q.どこまで登った?)山頂、大変ね」「(Q. 初めて来ました?)はい、これ(看板)は全然分からない」「(Q.知らなかった?)私は、富士山はずっと開けてると…」「(Q.ずっと開いてると思った?)はい、はい」

■軽装外国人「予想より大変」

 これからの季節、一歩間違えれば命を落としかねない富士登山。閉山直後の今月12日には、1人で登っていた46歳の男性が7合目付近で「足がけいれんして動けなくなった」と警察に救助を要請。警察官7人態勢で捜索が行われ、男性はおよそ3時間後に発見され、病院に搬送されました。

 万全な準備をせずに登山することは、禁止されていますが、スニーカーを履いて下山する外国人。さらに、Tシャツに短パン姿と軽装の外国人もいました。

 外国人観光客:「きのうの午後10時から登って頂上に行きました。みんな準備が不十分でした。そんなに時間もかからないし、登って下りてくるだけと思っていましたが、現実は予想よりはるかに大変でした」「(Q.登山道は閉鎖されましたよ)まだ雪はないので、大丈夫だろう。封鎖されたのは4日前だし、まだ登れると思う」

 すると、別の人が塀をくぐり抜けて、中へ入っていってしまいました。

 こちらの外国人グループの男性は短パン姿、手にはトートバッグがあります。

 外国人観光客:「(Q.閉鎖になっているのは知っていましたか?)すでに、閉鎖になっていたんだ」「でも、人がいたわ。出会った日本人に自己責任だって聞きました」

■軽装登山者…後絶たず

 軽装での無謀な登山は、山開き中にもありました。

 裸足にサンダルで短パン姿の親子や、スニーカーに半ズボン、タンクトップ姿の男性など軽装でやってくる外国人が後を絶ちませんでした。

 山頂への登山を軽装で行うのは低体温症の危険ばかりでなく、転倒や落石によるけがのリスクも高まります。

■バリケードすり抜け…日本人「自己責任」

 閉鎖された登山道へ入る人は、外国人だけではありません。

 作られたバリケードを乗り越え、何人か下りてきましたね。閉鎖している登山道から、3名の男性が出てきました。

 日本人観光客:「(Q.どちらに行かれた?)8合目」「(Q.きょう行って?)そうですね」「(Q.冬季の閉鎖…)休山にはなってますけどね。あとは自己責任みたいなもんですね。危険を感じたら下りてくるんで。無理に登らない。本当は(頂上に)行きたかったんですけどね」「(Q.なぜ、この時期に登られたんですか?)都合が合わなかった。3人のスケジュールとか。あと混雑してたとか」

 次々と、バリケードの向こう側から降りてくる日本人の姿があります。

 日本人観光客:「(Q.いつ頃入った?何時くらい?)朝ですね」「(Q.どうしてフェンスを越えていかれた?)すいません…入ってはいけないって知らなかった。すいません…」

 中には、サンダル姿で降りてくる人もいます。

 日本人観光客:「すごい急な上りが…まさか、そんなに急だとは思わないで。だから、本当に不謹慎な恰好で、失礼いたしました」

 こちらの女性は、5合目周辺を歩いていたところ、気付かずに登山道の中へ。そのまま、6合目の手前まで登ってしまったといいます。

 日本人観光客:「結構、登ってる方がいらっしゃって。まさか、そこ(登山道)に行くとは、夢にも思わない」

■閉山後は…リスク増大

 夏でも過酷な富士登山。本来、7合目や8合目にある宿で体を休めないと、高山病のリスクなど危険が伴いますが、休まず一気に頂上を目指す、いわゆる“弾丸登山”を行う登山客が後を絶ちませんでした。

 “弾丸登山”を行う外国人グループ:「(Q.みなさん、これから山に登る?)はい、登ります」「(Q.宿とかホテルは?)取っていません」

 “弾丸登山”を行う外国人:「ちょうど日の出のところで山頂に着きたいので。いまから登り始めたら、ちょうどいいタイミングで着くかも」

 閉山直前の5日にも外国人観光客2人が、“弾丸登山”を行い遭難しています。

 閉山した9月10日以降、山小屋は閉鎖されているため、体を休める場所がなく、より深刻な状況に陥るリスクが高まります。

 富士山五合目観光協会 小佐野昇一会長:「夏の登山とは全く違う山。冬の厳しい山ということを認識していただきたい」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年9月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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