猛暑日“今年最多”に 海水浴場で熱中症対策 ニワトリも“夏バテ”養鶏場ピンチ(2023年7月17日)

猛暑日“今年最多”に 海水浴場で熱中症対策 ニワトリも“夏バテ”養鶏場ピンチ(2023年7月17日)

猛暑日“今年最多”に 海水浴場で熱中症対策 ニワトリも“夏バテ”養鶏場ピンチ(2023年7月17日)

 3連休最終日の17日も全国各地で猛烈な暑さとなり、今年最多の190を超える地点で猛暑日となりました。熱中症警戒アラートが今年最多の32の都府県に出されていて、夜になってからも熱中症に注意が必要です。

■猛暑日最多190地点超

 災害級の暑さ。観光地に緊張が走ります。熱中症でしょうか。京都は猛烈な暑さに包まれました。海では暑すぎて毒クラゲが発生。子どもの身に危険が。3連休最終日でにぎわう各地。ただ、観光は危険な暑さとの戦いでもあります。

 17日、全国で35℃以上の猛暑日は190地点に上り、過去最多を更新。熱中症の警戒アラートは今年、最も多い32の都府県に出されました。

■水分補給&保冷剤 休憩タイマーも

 17日は海の日。各地のビーチはあふれかえらんばかりの人です。宮城県の菖蒲田海水浴場。楽しむ人がいる一方で、監視員は事故がないよう目を光らせています。

 千葉では今年初めて猛暑日を観測。暑さに警戒しながら海に来たといいます。クーラーボックスの中はドリンクだらけ。熱中症対策が欠かせません。時間を追うごとに飲み物はどんどん減っていきます。母親は腕時計のタイマーをセット。強い日差しのもと、子どもを安全に遊ばせるためです。

 猛烈な暑さをしのぐため、海の家に逃げ込んだグループ。こんな対策グッズも。

 女性:「これを首に巻いて、頭の中に(保冷剤を入れて)かぶらせて」

 お昼すぎ、ビーチに異変が起こりました。

 ライフセーバー:「カツオノエボシというクラゲに似たものかもしれない」

 男の子が刺されたのは猛毒を持つクラゲ「カツオノエボシ」とみられます。刺されると、頭痛などが出る恐れもあります。暑さで海水温が上がると発生するケースが相次いでいるといいます。

■炎天下“ハリポタ”コスプレ姿も

 東京都心は2日連続で猛暑日に。練馬は37℃に迫る勢いです。駅前には帽子や日傘、扇風機などで暑さ対策をする人が目立つなか、こんな人も。

 5年前マレーシアから来日した人:「暑い…めちゃくちゃ暑いです。耐えられないくらい暑いけど、ハリーポッターのため。きょうはマレーシアより暑いと思う」

 近くには人気映画のテーマパークができたばかり。暑さに負けず、登場人物になりきった人が目立ちました。

■外出控えで注文増「1.5倍に」

 一方で、暑さを歓迎している人もいます。

 ウーバー配達員:「暑くなって注文も多くなって配達員も少なくなると、1.3倍~1.5倍注文が回ってくる」

 やはり外に出たくないのか、暑さに比例するようにフードデリバリーの依頼は増えるといいます。とはいえ、炎天下で自転車をこいでの配達です。空調を整える服で暑さをしのぎ、こまめに水分補給です。

 ウーバー配達員:「暑さに負けずに頑張ろうという気持ちでやっている」

■桐生市“体温超え”動物も日陰に

 16日、全国トップの暑さだった群馬県桐生市は17日も体温を超える気温になりました。外にいるだけで危険な暑さです。暑い群馬に、暑い埼玉から来た高校生。

 埼玉県から来た高校生:「(小型)扇風機がないと生きられない」「(Q.きのう全国1位の暑さだったが)埼玉の方が暑い。埼玉の方が日が強い感じ」

 動物も参っていました。園側もあの手この手です。

■「生産4割減も」養鶏場ピンチ

 神奈川県相模原市の養鶏場には、この暑さで緊急事態が起きていました。暑さにばてたニワトリ。小屋の温度は34℃に上り、ニワトリにとってギリギリの暑さだといいます。

 昔の味たまご農場 田中亮社長:「鶏舎の中の温度が37℃を超えてくるとだいぶ厳しい。結構死んでしまいます、この暑さで」

 温度を下げるため天井から水をまき、扇風機で風通しを良くするなどしてしのいでいますが、暑さで別の問題も。

 昔の味たまご農場 田中亮社長:「人と一緒で夏は食欲なくしてしまう。食べる物が減ると卵が小さくなってしまう」

 暑さにばてたニワトリが産むたまごは通常のサイズより一回りほど小さくなるそうです。一時の高騰が落ち着いたたまご。販売への影響は避けられない状態だといいます。

 昔の味たまご農場 田中亮社長:「(生産は)4割ぐらい減るかも。LサイズがMサイズに」
 客:「(Q.何サイズ買った?)Mサイズ。やっぱりLサイズが欲しかった。ニワトリさんがかわいそうだからしょうがない」

■“熱中症の疑い”東京53人搬送

 17日、全国で一番暑かったのは愛知県豊田市。最高気温は39℃を超えました。猛暑に見舞われたこの3連休。まだ梅雨は明けていませんが、なぜここまで暑いのでしょうか。

 列島は真夏の暑さをもたらす太平洋高気圧に加えて、チベット高気圧も強まっています。いわば、分厚い布団が2枚重なった状態です。その結果、40℃近い猛暑となっているのです。東京都内では17日午後3時までに6歳から95歳の男女53人が熱中症とみられる症状で病院に搬送されました。

 列島は18日も災害級の暑さが続く見込みです。熱中症に十分な警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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