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【大阪万博】複雑デザインに敬遠?海外パビリオン工事申請「0件」 内部事情を独自取材(2023年7月11日)
2年後に開幕する大阪・関西万博ですが、海外パビリオンの建設に必要な申請は「ゼロ」のまま。一体何が起きているのでしょうか。
■海外パビリオン工事申請「ゼロ」
秋田県知事と名刺交換。
秋田県 佐竹敬久知事:「ミャクミャクくん」
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が、11日、秋田県庁を訪問しました。2025年の開幕まであと642日です。会場予定地には大型重機が入り、様々な工事が始まっています。ただし、進んでいないと言われるのが海外パビリオン。建築に必要な申請はゼロ。博覧会特有の個性的な建物は間に合うのでしょうか。
大阪府 吉村洋文知事:「(Q.建設に必要な申請が1件も大阪市に出ていない)様々な建築資材高騰もあって、課題であるという認識はしています」
「人類の進歩と調和」がテーマに掲げられた1970年の大阪万博。太陽の塔をはじめとした奇想天外な建造物や、各国が趣向を凝らしたパビリオンに人々は度肝を抜かれました。
大阪府 吉村洋文知事:「(Q.大阪市への建築申請はまだゼロ?)今、急がなければならない」
■“大阪万博”複雑デザインに敬遠?
2年後の万博には153の国と地域が参加を表明しています。うち、およそ50の国と地域が独自のパビリオンを建てる予定です。しかし、そのために必要な建築申請は11日になってもゼロ。そうした事態に…。
岡田直樹万博担当大臣:「政府としては、一つには参加国に対してデザインの簡素化によるコスト削減と、工期短縮や参加国における予算増加の要請等を実施する」
万博を運営する万博協会は参加する国と地域に対し、協会がパビリオン外観のデザインを簡略化したうえで建設業者を確保し建設を代行する案を示しました。果たして、どんな事情が申請を遅らせているのでしょうか。とある参加国のパビリオン建設に関わる日本国内の業者が内情を告白しました。
■“大阪万博”内部事情を独自取材
日本国内の業者:「着々と計画を進めている国からすると、今の時点で申請がゼロでも問題はないと思います。ただ、申請は万博協会の他に大阪市にも必要で、手続きが複雑なのは問題だと思います」
一方、申請の前段階、事前の相談も件数はわずかだといいます。
大阪府 吉村洋文知事:「(Q.今は何件か?)博覧会協会で把握していると思うが、私自身は件数まで把握できていない」
日本国内の業者:「独自パビリオンを作る予定の約50カ国のうち、かなりの国は相談にすら1回も来ていないらしいです」
「建設が開幕までに間に合わない場合、国際博覧会として成立しなくなることが危惧される」。協会は、必要があれば参加国に対して予算の増額、あるいはデザインの簡素化によるコスト削減、などを求めると説明しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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