東京30℃超 関東で“真夏日”続出 「初夏の風物詩」見頃も…暑さに苦戦(2023年6月5日)

東京30℃超 関東で“真夏日”続出 「初夏の風物詩」見頃も…暑さに苦戦(2023年6月5日)

東京30℃超 関東で“真夏日”続出 「初夏の風物詩」見頃も…暑さに苦戦(2023年6月5日)

 東京では5日に30℃を超えるなど、関東を中心に真夏日が続出しました。この「7月並み」の暑さは豪雨の爪痕が残る被災地の復旧にも影響を及ぼしています。

■「7月並み」暑さも にぎわう観光地

 大雨が去った列島に、代わりにやってきたのは“暑さ”です。暑さの町、栃木・佐野。5日、全国一の暑さとなりました。18日ぶりの真夏日です。埼玉の熊谷や群馬の前橋など、暑さの町は各地真夏日となりました。

 真夏日一歩手前となった東京都心。練馬では30℃を超え、真夏日となりました。7月中旬並みの暑さに街はすっかり夏の装いです。久しぶりの晴れ間。原宿は巨大綿あめを手に町を歩く若者でにぎわいました。

 観光地も久しぶりのお出掛け日和です。城下町の面影を残す千葉県香取市。周辺の佐倉市では18日ぶりの真夏日となりました。この明治に建てられた町屋もにぎわっています。和三盆にすだちが添えられたかき氷など、どこか懐かしい甘味処もこの暑さで人気となっています。

 店の人:「午後に一気に(客が)来た。出るのはかき氷が多い」

■「初夏の風物詩」見頃も 暑さに苦戦

 花もこの暑さ、歓迎しています。

 水郷佐原あやめパーク・篠塚量正園長:「ハナショウブ、約400種類、150万本」

 千葉県にあるあやめパーク。“初夏”の訪れを告げるハナショウブがまもなく見頃を迎えます。

 水郷佐原あやめパーク・篠塚量正園長:「ハナショウブは夏の花なので暑さに非常に強い。これから暖かくなれば、どんどん元気な花が咲く」

 ハナショウブに囲まれた水路を花婿と花嫁がお披露目。人々の祝福を受けます。水郷地帯の江戸時代からの風習を伝える「嫁入り舟」です。例年、150万本のハナショウブが水郷の町を彩る「あやめ祭り」。

 ハナショウブにとってはもってこいの暑さ。ただ、手入れをするスタッフには過酷です。

 ハナショウブは現在5分咲き。水路だけに、心配された先週の大雨も前日に水位を下げることで大きな被害はなかったそうです。「嫁入り舟」も若干水位が高いなか、無事執り行われました。

 水郷佐原あやめパーク・篠塚量正園長:「前日から排水の準備をして、いったん水位は上がったが徐々に水を引くことができて、翌日に影響なく運航した。この後すぐ見頃を迎えるのではと思う。それから10日から2週間楽しめる」

■「頭痛い」 気温上昇で熱中症も

 ただ、暑さは危険と隣り合わせでもあります。真夏日となった熊谷にある病院。30代、配送業の男性。外で仕事をしていたところ、頭が痛くなり搬送されました。

 埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「血液検査では脱水状態で熱中症と診断して点滴を開始している。朝ごはん食べていないだけで多少、脱水気味になる」

■“豪雨の爪痕”残る被災地 休校も

 被災地も暑さのなか、片付けに追われています。越谷市内にある越谷レイクタウンは、大雨により池の水が一気に増えました。5日も水が引く気配はありません。

 グラウンドが一面、池のようになった中学校。5日になり水は引きました。

 一方、こちらの高校は3日に校舎や自転車置き場が一面水浸しとなりました。5日になり水は引きましたが、高校は休みとなりました。大雨の影響で電話がつながらない状態で、復旧作業が行われています。

 暑さのなか、片付けに追われるのは障害者の就労を支援する施設。雨はコピー機の中までも…。

 労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団、青柳栄子埼玉東部エリアマネージャー:「(Q.修理すれば使える?)これから点検。でも恐らく使えない」

 何度も浸水被害に遭った地域です。

 労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団、青柳栄子埼玉東部エリアマネージャー:「(立ち上げから)8年目ぐらいですけど、それまでの間に3回浸水した。3回目なので対策しているが想定外。さらに対策をしないとと感じている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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