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“史上最年少”“過酷な名人”“年間賞金ランキング” 藤井七冠のすごさ(2023年6月1日)
将棋の名人戦第5局で1日午後、藤井聡太六冠が渡辺明名人に勝利して史上最年少20歳での名人獲得、史上2人目の七冠となりました。
これだけでも十分すごいのですが、じっくりみていくと、どれだけの偉業かがわかります。
まず一つ目は、“史上最年少”での達成です。
藤井七冠は2020年7月、17歳のときに『棋聖』を獲得しました。タイトルは一度、獲得して終わりではなく、毎年、防衛戦が行われます。藤井七冠は、防衛を続けながら、7タイトルを獲得しました。20歳10カ月での七冠達成は、羽生九段が持つ25歳4カ月の記録を大幅に更新しました。
二つ目のすごさは、最も過酷なタイトル『名人』の獲得です。
1日に獲得した名人のタイトルは、挑戦権を得るだけでも非常に大変です。プロ棋士138人が、C級2組~A級まで、5つのクラスにランク分けされています。1年間リーグ戦を戦い、その上位者が一つずつ勝ち上がります。最上位A級に上りつめるのに、最短でも4年かかります。さらに、A級で1年戦い、トップになって、初めて名人戦の挑戦権が獲得できます。最短で5年かかります。そんな過酷なタイトルを、20歳の若さで、こちらも史上最年少記録で獲得しました。
去年の年間賞金ランキングをみても、藤井七冠は、1億2205万円を獲得し、堂々のトップです。2位が、1日、藤井七冠に敗れた渡辺さんです。
渡辺さんは、3冠を保持していた時期もありましたが、保持していてタイトルを藤井7冠に奪われ、19年ぶりの無冠になりました。
その渡辺さんも、タイトル返り咲きのチャンスがあります。それが、藤井七7冠にとって、前人未到の八冠がかかる『王座』戦です。この挑戦権をかけ、現在、トーナメント戦が進んでいますが、藤井七冠、渡辺さんもベスト8まで勝ち残っています。
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