【報ステ】“付きまとい”で禁止命令も…元交際相手(31)を逮捕 博多・女性殺害(2023年1月18日)

【報ステ】“付きまとい”で禁止命令も…元交際相手(31)を逮捕 博多・女性殺害(2023年1月18日)

【報ステ】“付きまとい”で禁止命令も…元交際相手(31)を逮捕 博多・女性殺害(2023年1月18日)

博多駅前の路上で16日、川野美樹さん(38)が十数カ所を刺されて亡くなった事件で、元交際相手・寺内進容疑者(31)が殺人の疑いで逮捕されました。

18日午前11時半ごろ、福岡市博多区の路上を1人で歩いていたところを、警察官が発見し、職務質問をして任意同行を求めました。

歩いていたのは、事件があった同じ博多区内で、現場から直線で1.5キロほど離れています。

捜査第1課・有馬健一課長:「被疑者が、人通りの多い博多駅前の路上で、被害者に対し、刃物を使用して複数回刺すなどして死に至らしめた。極めて自己中心的な残忍・非道な殺人事件。凶器は被疑者を確保した時点で、刃物については発見している。本人が所持していた物の中に刃物があった。これが本件の犯行供用物かどうか分からないが、刃物は所持していた」

寺内容疑者は「刃物で川野さんを刺したことに間違いありません」と容疑を認めています。

犯行は、どのような状況だったのか。当時の様子が、少しずつ分かってきました。

現場近くの防犯カメラには、川野さんと寺内容疑者が並んで歩いている姿が映っていました。

朝日新聞の報道によりますと、16日午後6時9分、2人は、博多駅方面に向かって並ぶように歩いていて、コンビニエンスストアの付近で、立ち止まりました。

午後6時14分、寺内容疑者が突然、川野さんにつかみかかり、地面に引きずり倒した後、覆いかぶさるような体勢で、包丁のような刃物を振り上げました。

寺内容疑者は、倒れたままの川野さんを確認すると、来た歩道を足早に去って行ったということです。

寺内容疑者の自宅は、現場から歩いて10分ほどの場所です。

川野さんは、18日が誕生日でした。現場に手向けられた花には、お祝いの文字が…。

以前、職場が同じだった10年来の友人は、大阪から手を合わせに来ました。

10年来の友人:「前の大阪の時、職場が一緒で。年は離れてるが、妹のように可愛がってもらっていた。すごい大好きな人でした。よく旅行や海に行ったり、バーベキューしたのが思い出深い。(Q.旅行はどんなところに?)2人で東京に行った」

川野さんは6年ほど前に、大阪から福岡に引っ越したといいます。

10年来の友人:「誕生日もお互いお祝いしていたので、こういう形で福岡に来るとは思っていなかった。(Q.どんなお祝いの仕方を?)美樹さんがお酒好きなので、お酒を贈っていた。美樹さんは肉を贈ってきてくれた。また会いたいなという気持ちはあるけど、会えないので」

川野さんと寺内容疑者、2人の接点はどこにあったのでしょうか。

寺内容疑者は、九州一の繁華街・中洲にあるバーで働いていました。そのお店には、川野さんも客として訪れていたということです。

寺内容疑者が働いていた店の関係者:「2人は付き合っていたんだけど、別れた後にトラブルになってしまった。去年10月まで付き合っていた」

別れた後、寺内容疑者は、川野さんにしつこく付きまとっていたといいます。

川野さんは去年10月以降、警察に「電話があり、職場で待ち伏せされている」などと複数回相談。11月には、寺内容疑者に、ストーカー規制法に基づく禁止命令が出されました。

寺内容疑者が働いていた店の関係者:「警察から通報があったことも知っている。やめろと言ったのに、止められなくて残念。警察沙汰になってからも雇っていたが、来なくなってしまった」

10代の頃から付き合いがあるという女性によりますと、寺内容疑者は大阪・広島・鹿児島など、各地の飲食店を、転々としてきたといいます。

捜査第1課・有馬健一課長:「(Q.警察に相談していた被害者が、事件に巻き込まれたことの受け止めは?)今回、警察がとった措置は、法に基づき適切に対応したと考えている。結果として、このような形になり、非常に残念でならない」

◆元埼玉県警捜査1課に勤務、現在さまざまな事件を取材されている佐々木成三さんに聞きます。

(Q.事件発生から2日で逮捕にいたりました。この間の経緯についてどうみますか?)

刃物を持って逃げているので、警察も威信をかけて早急に逮捕しなければいけませんでした。

防犯カメラの映像解析も必要ですが、現場の刑事もかなりの人数をさかなければいけません。そのバランスを考えながら、早急に逮捕しなければならない時に、公開捜査に至らなかった理由は、容疑者が遠くに行っていない、エリアが絞られた状態で捜査をしていたのではないかと思います。

早急に逮捕されて良かったと思います。

(Q.被害者の川野さんは、ストーカー被害を警察に相談していました。警察も対応をしていましたが、どう思いますか?)

会見で「警察としてはやるべきことをやった」と話していますが、去年10月に相談を受けた後、11月には禁止命令が出されています。

これは、警察が早い段階でかなり危険性があると踏んでいたのではないかと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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