雪の影響・・・各地で事故多発 “立ち往生”相次ぐ 高速バス運休で三連休前“足止め”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年2月11日)

雪の影響・・・各地で事故多発 “立ち往生”相次ぐ 高速バス運休で三連休前“足止め”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年2月11日)

雪の影響・・・各地で事故多発 “立ち往生”相次ぐ 高速バス運休で三連休前“足止め”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年2月11日)

 予想より少ない積雪となりましたが、各地で事故が発生しています。東京都調布市では、雪でスリップした車が中央分離帯を乗り越えて横転して、反対車線を走る車と衝突しました。

 また、三連休を前に、最大25センチの積雪となった箱根では、立ち往生する車が相次ぎました。

■都心で積雪・・・箱根では“立ち往生”多発

 千葉県市川市の道路を走る1台の車。ギアを切り替えた次の瞬間、雪道にハンドルを取られます。

 雪にハンドルを取られながらも、何とかセンターラインをまたぐ形でいったん停止。再び車を動かしますが、思うように前に進めません。

 夏用のノーマルタイヤで走行していたこの車。対向車や後続の車がなかったことから事故にはつながりませんでしたが、運転していた男性は、冬用タイヤの大切さを感じたといいいます。

 10日、湿った雪が首都圏などに降り積もりました。

 東京調布市では、雪によるスリップ事故が発生。神奈川県箱根町でも、立ち往生する車が相次ぎました。

 11日からの三連休を前に、降り積もった雪。箱根湯本の駅前に大行列ができた理由とは?

■飲食店は“予約キャンセル”相次ぐ

 関東を中心に、降り積もった湿った雪。千葉県白井市では、道路脇の竹林がなぎ倒されていました。

 近隣住民:「1月の雪の時は、ここまで倒れることはなかったんですが、今回は水分を含んだ重たい雪だったので、倒れてきて驚きました。さすがに、通る時も危ないし、車両にも傷が付くかもしれないので、早く元に戻ってほしい」

 日付が変わるころから、沿岸部でも積り始めた湿った雪。千葉市では午前2時に4センチの積雪を観測しています。

 東京都心では、10日朝から降り続いた雨が昼前には雪に変わりました。渋谷では、普段よりも早く帰宅するサラリーマンの姿がありました。

 帰宅中のサラリーマン:「メールで連絡が来て、『皆帰って下さい』と言われました」「(Q.通常だと何時まで仕事?)6時半から7時まで」「元々、在宅ワークだったんですけど、用事があって会社に。雪が降ると、電車に乗れなくなったりすると嫌なので。早めに帰って、うちで仕事しようと」

 飲食店では、コロナ禍の貴重な予約が、この雪ですべてキャンセルになったといいます。

 ワインバーhiro・居川俊郎店長:「予約は入ってましたけど、ほぼほぼというか全部・・・」「(Q.いつごろキャンセルが?)2、3日前ですね。雪が降るんじゃないかと流れて、それからですね」

 徐々に強まる湿った雪。10日午後6時半、かなり大粒の雪が降ってきました。渋谷区内の住宅街では、車通り、人通りが少ないところには雪が積もっています。

 東京都心では、10日午後7時に2センチの積雪を観測。多摩西部には、大雪警報が出されました。

 首都高では事故を予防するため、一部区間の通行止めや入り口を閉鎖。一方、調布市内を走る一般道路では、雪によるスリップ事故が発生していました。

 警視庁によりますと、黒い乗用車が雪でスリップし、中央分離帯を乗り越えて反対車線で横転。走行中の白い軽自動車と衝突したそうです。

 スリップした黒い乗用車は、ノーマルタイヤで走行していたといいます。

■山梨県内でトラック“立ち往生”で渋滞

 南岸低気圧が発達しながら進んだ影響で、10日は関東甲信などで大雪となりました。

 大雪警報が出された山梨県の富士河口湖町では、30センチを超える積雪を観測。富士吉田市では、国道でトラックが立ち往生しました。

 ノーマルタイヤのまま走行していたため、トラックが雪で身動きが取れなくなってしまいました。

 後続車が避けて通っていきますが、今度はトラックを避けようとしたコンテナ車が道路の真ん中で立ち往生。タイヤを空回りさせながら脱出を試みます。5分から10分くらい苦戦していましたが、ようやくあがっていくことができました。

 しかし、その直後、先ほど脱出できたかのように見えたコンテナ車が、また道路の真ん中あたりで止まってしまいました。反対車線でも、渋滞が起きています。

 2台の大型車両が完全に道路をふさぐ形で立ち往生。緊急走行はしていませんが、救急車も渋滞にはまっています。

 その後、コンテナ車はけん引され、通行止めは解消されました。

■箱根で大雪・・・バス運休“大行列”

 10日朝から大雪に見舞われた神奈川県の箱根町。ガードレールに突っ込んでしまったのでしょうか、フロント部分が大破してしまっています。

 芦ノ湖に向かう山道では、雪でスリップしたのでしょうか、車道で2台の車が止まっています。

 降り続いた雪で、箱根では最大25センチの積雪を観測しました。屋根や電話ボックスの上も雪が積もっています。10センチ以上積もっています。

 今年2回目の大雪となった箱根。先月の大雪とは違う点がありました。

 観光地の一つ、強羅では、箱根登山鉄道にかなりの客が乗っています。三連休の前日でしたが、10日は、多くの観光客は電車を利用していました。

 観光に来た親子:「車で来ようと思ったんですけど、(雪で)危ないかなと思って」

 東京から来たこの親子は、当初車で来る予定でしたが、雪が降り始めたため、急きょ電車に変更したといいます。

 観光に来た親子:「(Q.キャンセルしようとは?)ギリギリになっちゃったので、強行突破というか」

 しかし、芦ノ湖の遊覧船乗り場には、入り口に欠航という文字が貼られていました。

 遊覧船だけでなく、箱根の観光地へ向かう登山バスやロープウェーなど、多くの交通機関が相次ぎ運休。そのため箱根の玄関口、箱根湯本駅前のタクシー乗り場では、観光客の長い行列ができていました。

 観光に来た親子:「ここからバスで温泉まで行こうと思っていたんですけど。バスがここで・・・途中で止まってるって言われて」

 大阪から観光に来たという親子は、仙石原の旅館に宿泊する予定だといいますが、バスが運休しているため、タクシーで向かうことになりました。

 スマホのアプリを使ってタクシーを配車しようとしましたが、「近くに車両はない」との表示。やむなく行列に並ぶこと、1時間が経ちました。

 観光に来た親子:「やっとですね、長かった。すごく手足が冷たいです」「(Q.予想外でした?)そうですね、本当に予定が狂っちゃいました」「(Q.宿に着いたら何がしたい?)あったかい温泉に入りたいです」

■車トラブル・・・2時間身動き取れず

 移動に困っていたのは、観光客だけではありません。

 芦ノ湖沿いの店舗が並ぶエリアです。ほとんどの店が閉まっていて、この店は積雪によりスタッフが通勤できないため、本日は休みとなっています。

 車のトラブルも、相次ぎました。

 この車は、ノーマルタイヤで非常に滑りやすくなったということで、ここで乗り捨てて、後日取りに来てもらうということです。

 故障でしょうか、雪のため動けなくなってる車もありました。路肩に一台、軽自動車が止まっています。三角形の反射板も立てられています。

 この軽自動車を運転していた男性は、雪景色の写真を撮影しに来ましたが、雪が強くなったため、引き返そうとしたところで事故を起こしたといいます。

 ドライバー:「(前の車が)急に止まったんです。僕の車が止まりきれずに、ドカンとぶつかった時に、サイドブレーキが壊れて動かなくなった。(タイヤが)ノーマルだと滑って。これはちょと危ないなと。まだいけるなって油断していた。すごいナメていましたね」

 事故から2時間が経って、ようやくレッカー車が到着しました。

 関東を中心に、深夜まで降り続いた雪。JAF(日本自動車連盟)は、各地で車の救出を行っていました。

 JAF東京支部港基地・増田圭亮隊員:「きょうの雪は、だいぶ水分を含んでいて、ちょっと重みのある、ほとんどみぞれに近い雪なのかなと」

 そのため、雪がやんだ後も警戒をしてほしいと訴えます。

 JAF東京支部港基地・増田圭亮隊員:「朝になるに連れて、シャーベット状になっているところもあるので。アイスバーンになって滑ってしまうことが起きてくるんじゃないか」

■高速バス運休 三連休前“足止め”も

 都心でも、雪は深夜まで降り続きました。三連休を前に、こんな影響もありました。

 新宿のバスターミナルでは、雪の影響で複数の高速バスが運休になってしまっています。

 運休の情報を巡って、一部の乗客の間で混乱が起きていました。

 予約したバスが運休・40代会社員:「運休になっていると言われて、案内のメールが来ていなかったんですよ。現地に来て、初めて分かったんですよ」

 埼玉県で単身赴任をしているという会社員の男性。三連休を使って、岡山県で暮らす妻や子どもに会うため高速バスを予約していました。

 40代会社員:「別の岡山行きのバスがあるので。ドライバーに直接バス(の席)が空いているか相談して、もし取れたら、それで(帰る)」

 1時間後に出発する別のバスに、空席があることを信じて待つことにしました。

 最前列に並び、到着したドライバーに確認すると・・・。

 男性:「満席ですか?」
 ドライバー:「はい。満席です」
 男性:「満席なんですか・・・諦めます」
 ディレクター:「どうされるんですか?」
 男性:「明日の朝出直して、新幹線で帰ります」
 ディレクター:「ご家族は何と言っていた?」
 男性:「まあ、しょうがないねって」

 他にも、運休を巡る混乱がありました。

 翌日11日に岡山県で仕事を控えているという20代の女性。この日のうちにどうしても出発する必要があるといいます。

 できるだけ岡山に近付くため、席が空いていた大阪行きのバスに乗ることに決めました。

 予約していたバスが運休・20代女性:「大阪から岡山まで行こうとすると、プラスで(交通費が)かかるから微妙ですけど。まあいっか、仕方ない。(運休だと)知らなくって。メールとかで運休情報が届くかなと思ったけど届かなくて。まじか・・・と、なりました。連絡が来ていたら、もうちょっと考えたんですけど」

 11日から始まる三連休。関東甲信では、路面の凍結などへの警戒が必要です。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年2月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事