全国的に荒天“今年一”の大雨も 「山から異音」広島・呉で避難指示(2023年4月26日)

全国的に荒天“今年一”の大雨も 「山から異音」広島・呉で避難指示(2023年4月26日)

全国的に荒天“今年一”の大雨も 「山から異音」広島・呉で避難指示(2023年4月26日)

 発達した低気圧の影響で、今年一番の雨量を観測した地点が相次いでいます。広島県呉市では「山から異音がする」と通報があり、147世帯の住民に避難指示を出しています。

■全国的に荒天“今年一”の大雨も

 雨に風。まるで台風が来たような横殴りの雨です。台場周辺の最大瞬間風速は20.9メートル。前を歩くのもやっと。傘もおちょこです。全国的に荒れた天気になった日本列島。広島では裏山から異音が…。

 消防隊員:「退避、退避、退避して」

 街は、緊迫した空気に包まれました。

 26日午後になって、急に風と雨が強まった東京。前線や低気圧の影響で26日は大荒れです。アメリカから来た観光客は傘もありません。

 米・テネシー州から来た観光客:「雨だね」「(Q.きょうの予定は?)ラーメンと焼肉」

 羽田では、最大瞬間風速19.5メートルを観測。空の便も視界不良などのため、一部の便が欠航しています。26日はとにかく視界が悪く、東京のビル群も午前6時には雲の中にすっぽり消えました。26日は東京だけでなく、全国的にも大荒れに。

 高知県室戸市の佐喜浜で234.5ミリ。三重の尾鷲で164ミリ。各地で今年一番の雨を観測しています。静岡県焼津市では25日夜からの雨で川が増水。26日午前7時にはまだ低かった川の水位が午後1時には、川岸ぎりぎりまで水が迫っていました。

 北海道江別市では鯉のぼりが風にあおられ、泳ぎづらそうに。強風が予想されるため、26日は鯉のぼりをおろすことにしたということです。

■「山から異音」広島・呉で避難指示

 降り続く雨の影響か広島県呉市では…。

 広島・呉市、新原芳明市長:「(Q.どこで(異音を)聞いた?)」
 消防隊員:「場所はそこです」

 26日午前7時半ごろ、住民から「近所の山の中からパキパキという音がして心配だ」と消防に通報がありました。呉市は地滑りの可能性も考え、付近の147世帯に避難指示を出しました。

 広島県土木建築局砂防課・胡田一史さん:「石が転がるような音がすると。斜面の動きがあるのではないか」

 音を聞いたという住民は。

 住民:「(Q.どんな音が?)ザラザラザラザラ…押し車を押すぐらいの音でした」

 もともと呉は斜面が多く、土石流特別警戒区域にあります。住宅と山もこの距離感です。取材中…。

 消防隊員:「退避、退避、退避して!」

 消防が退避を呼び掛け、街は緊迫。

 呉市では、25日から断続的に雨が降り続いていて24時間雨量は、67.0ミリ。これは平年4月の半分以上の雨が降ったことになります。呉市はドローンなどを使って、現地の調査を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事