GW前に大混雑…異例の“早咲き” 行楽地に異変 「ネモフィラ」大行列&開園ダッシュ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年4月26日)
例年、ゴールデンウィークに見頃のピークを迎えるはずの花が、季節外れの暖かさの影響で今年は異例の早咲きとなり、行楽地が早くも大混雑するなど、異変が起きています。
■ネモフィラ“早咲き”GW前から大混雑
丘一面に広がる、美しい“ライトブルー”。年間200万人以上が訪れ、およそ530万本のネモフィラが咲き誇る、茨城県「ひたち海浜公園」。「空」「海」「ネモフィラ」が織り成す“青のハーモニー”は、まさに絶景です。
毎年ゴールデンウィークごろが見頃のピークですが、今年は異例の暖かさが続いたため、例年よりも1週間早く見頃を迎え、“満開のピーク”となったネモフィラ。来園者の急増に備え、この日は開園時間を「午前9時半」から「午前7時」へ2時間半早めたといいます。
ネモフィラエリアに続く道は、地面が見えないほど多くの人でごった返し。一面青が広がる丘も、この人だかりです。
なかでも、ひと際人が集まっていたのは、一番標高の高い、丘の頂上です。
丘の頂きから見える絶景を、多くの人が撮影しています。
埼玉・春日部市から来園 予定を前倒しで来た人:「いつもゴールデンウィーク初日とかに来ていたんですけど、今年は早く咲いたので『じゃあ前倒しして来ちゃおうか』という感じで」
都内から来園 予定を前倒しで来た人:「ゴールデンウィークが一番(人が)ピークだと思っていたんですけれども、今が一番ピークなんじゃないかという勢いです」
異例の暖かさの影響で満開のピークが早まり、ゴールデンウィークを前に多くの人が訪れた園内。にぎわいは、開園前の早朝から起きていました。
■早朝から大行列…“開園ダッシュ”も
午前6時ごろには、すでに駐車場のオープンを待つ長い車列ができていました。
どこまで続くのか辿ってみると、片側一車線を埋め尽くした車列はピクリとも動かず、最後尾が見えないほど伸びています。
車列が相当奥まで伸びているため、スタッフが自転車に乗って駐車場のオープンを待つ車に呼び掛けています。車列は少なくとも1キロ以上続き、午前6時20分時点で、すでに車の数は、およそ300台に。
一番乗りで並んでいた人は…。
一番乗りで並んでいた人:「1時半、夜中の…。きのう「あしかがフラワーパーク」で“藤”を見たので、そのついでに移動で。ネモフィラを見に来ました。(咲いたのが)早いですよね。どうしても見たくて」
開園時間の午前7時に間に合うよう、車が続々と駐車場に入っていきます。
開門ゲートに向かうと、開門15分前、ゲート前には開門を待ちわびる多くの人がいます。さらに、その後も人は増え、3分で待機スペースは人でいっぱいになりました。
いっぱいになると、また新たな列を形成していきます。
入場を今か今かと待ちわびる人たち。そして、迎えた午前7時開園。満開のネモフィラ目指して、一目散に“ネモフィラダッシュ”です。
■満足のいく写真が撮れ“ご満悦”
初めてネモフィラを見るため、東京・八王子市から来た5人組のグループ。初めて見るネモフィラに、大興奮します。
丘を登り始めても、あまりの絶景に驚く5人。丘を登り始めておよそ10分、最初の「みはらしの丘」に到着すると、満足のいく写真が撮れ、ご満悦です。
そして頂上へ歩き始めると、頂上の一歩手前で諦め、丘を下り始めてしまいました。
ゴールデンウィークを前に、すでに見頃のピークとなったネモフィラ。美しい景色を堪能できるのは、今月30日ごろまでだということです。
■富士山と絶景の共演…まつり前倒し
山頂が雪化粧した「富士山」。その麓に広がる眩しいほどの色鮮やかなピンク。
お正月の「羽鳥慎一モーニングショー新春特大スペシャル」恒例の「Wダイヤモンド富士」の舞台、富士本栖湖リゾート。
広大な敷地に首都圏最大級、およそ50万株が咲き誇る「芝桜」。雄大な富士山と“ふかふかのじゅうたん”のような芝桜が織り成す、見事な光景。
本来は、4月15日から5月28日まで開催される予定だった「富士芝桜まつり」。毎年、ゴールデンウィークごろに見頃を迎えますが、今年は異例の暖かさで開花が予想よりも早まったため、まつり期間を2日間前倒し。一足早い「富士山」と「芝桜」に、観光客は釘付けです。
フィリピンからの観光客:「ファンタスティック」「ピンクと富士山の白のコンビネーションがすてき」「私たちの国には雪がないから」
ドイツからの観光客:「富士山、芝桜。桜のために、髪を染めたの」
華麗なピンクで訪れる人を魅了する芝桜。大型連休中の今月30日~来月5日は、開園時間を通常の午前8時から午前6時に早めるといいます。
■早咲きで散る…思わぬ展開「逆に感動」
美しく優雅に咲き誇るあわいピンク。「弘前城」と一緒に眺める桜は、趣深い雰囲気を醸し出します。
毎年およそ200万人が訪れる日本三大「桜の名所」の一つ、青森県の弘前公園。夜になると、ライトアップされた桜が幻想的な光景を映し出し、昼間とはまた違った表情をみせます。
屋台が立ち並ぶ通りはにぎわい、園内には宴会をする人たちもいます。
4年ぶりにアルコールの販売が解禁されたこともあり、多くの人が花見を楽しんでいます。
弘前駅前では、まつり会場行のバス乗り場に朝から、およそ100人の長蛇の列ができていました。
今月7日、ソメイヨシノは平年より15日も早く観測史上最も早い開花。去年は「開花」が14日、「満開」が21日でしたが、今年は13日の時点ですでに「満開」。さくらまつりは今月21日からの予定でしたが、急きょ6日前倒し「15日」から開催することに。
例年この時期は、見頃を迎えているはずのソメイヨシノ。異例の早咲きで今年は、ほぼ散っていました。
岩手からソメイヨシノを見に来た人:「今年(開花が)早いって聞いていたので、ちょっと早めに来たつもりだったんですけど、ちょっと来るの遅かった」
毎年「弘前公園」のソメイヨシノを楽しみに、埼玉県所沢市から来ているという、大川さん一家。
埼玉からソメイヨシノを見に来た大川さん:「いつもだと今ぐらい。今がちょうど満開。去年すごいきれいだったよね」
ちょうど1年前に訪れた時は、見頃を迎えたソメイヨシノが咲き誇っていました。
大川さん:「さくらまつりに来たんですけど、もう残念で。こんなはずじゃなかった。だんだん(開花が)早くなっちゃって、結果的にこんな感じで、予定狂っちゃいました」
園内を散策すると、ソメイヨシノの後に咲く「弘前七桜」の一つ「ヤエベニシダレ」が満開になっていました。
大川さん:「いつも見てない枝垂れ桜。(毎年旅行で来ている時期は)咲いていないんですけど、今年枝垂れ桜が咲いているのが見られて、すごい感動しています。逆に見れないものが見られてうれしい」
今が見頃の枝垂れ桜に、ご満悦の様子。
大川さん:「撮って歩いて撮って歩いて、3歩歩いてカシャ、また歩いてカシャみたいな」「(Q.ソメイヨシノばかりではなく)面白い発見がありますよね、いいわ!」
■カーネーション“咲きすぎたら”「ヤバいよ」
異例の暖かさで花の開花が早まるなか、大きな影響を受けている現場があります。
ピンクやオレンジに染まる華麗な花。およそ2万6000鉢の「カーネーション」を栽培する群馬県の農家では、来月14日の「母の日」に向けた出荷のピークを前に、苦悩を漏らしていました。
峯崎園芸・峯崎宏之さん:「母の日に納める時に、良い状態にするのが大変。これだけ気温が高いと、成長は進むのが目に見えているので、日よけをしたり夜温を下げたり、調整は多少できるんですけど、ここまでの高温というのはなかなかない年でしたから、(開花を)合わせるのが、ちょっと大変。この時期に一番神経を使う。後輩は『毎日胃が痛い』と言ってる子がいますよ。『咲きすぎちゃったら、ヤバいよヤバいよ』とかね」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年4月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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