- “日本一暑い”40℃到達 群馬・伊勢崎市の状況は(2022年6月29日)
- わくわくさんになったきっかけはルフィ? #shorts
- 【ルーレット族】首都高を時速150キロで走行か 男4人逮捕(2022年11月30日)
- ウクライナ・キエフに住む米国人YouTuber 国外ではなく“国内退避”のわけは(2022年2月14日)
- 【ライブ】『ロシア・ウクライナ侵攻』露・プーチン大統領「ベラルーシに戦術核兵器配備で合意」 / プーチン大統領らに逮捕状 / 集合住宅のミサイル直撃や死者も など(日テレNEWS LIVE)
- クマに襲われ女子高生ら5人けが 食料影響か 専門家「クマが殺気立っている」(2023年10月19日)
“京都川下り”船転覆…“動水圧”関係の可能性を指摘も 専門家「速度の二乗倍に増」(2023年3月29日)
観光客など29人が川に投げ出され、1人が死亡、1人が行方不明となっている京都の川下り事故。午前7時から捜索が開始されました。
■29人投げ出される…船頭死亡
白波が立つ川の中央でひっくり返り、船底があらわになった船。事故が起きたのは、春の観光シーズンでにぎわう京都の観光スポット・保津川です。
運航会社によりますと、船は川下りを始めてからおよそ15分後に岩にぶつかり座礁。その後、転覆して乗っていた全員が川に投げ出されたとみられています。
定員30人の船に乗っていたのは、子ども3人を含む25人の客と、船員4人の合わせて29人。乗客は自力で岸に上るなどして、全員が無事に救助されましたが、船頭の田中三郎さん(51)が死亡。40歳の船員が行方不明となっています。
保津川遊船企業組合 豊田知八代表理事:「(田中さんは)温厚で愛すべきキャラクターで、皆に好かれていて。非常にお客さんの対応も良いと聞いている船頭でした。ベテランで、これからも保津川下りの中核を担ってもらえるという期待もしていました」
事故の様子を別の船から見ていた乗客は、次のように話します。
別の船の乗客:「(Q.転覆した船は見た?)見たけど、もう沈んでいた」「人の様子は岸にいた感じ」「(Q.心臓マッサージされていた?)されていましたね」「救命胴衣を着けている人たちが、ちらほらいたので。もしかしたらと」「(Q.船は見た?)船か分からなかった」「(Q.船かどうか分からないくらい沈んでいた?)沈んでいたのか、そのまま流れていったのか…」
■急流スリル満点…操船ミスか
京都府の亀岡市から観光名所・嵐山の渡月橋近くまで、およそ16キロのコースを2時間近くかけて下る「保津川下り」。この時期は、桜の花見客でもにぎわう繁忙期で、今月12日には、本格的な運行開始の前に神事で安全を祈願したばかりでした。
四季折々の大自然と清流が織り成す風光明媚な景観を楽しみながらの川下り。流れが穏やかな場所もある一方で、急流を岩スレスレで通過し、船が上下に大きく揺れる場所もあります。
事故が起きた「大高瀬」と呼ばれる場所も、川幅が狭く、比較的流れが速い場所です。川下りを運営する組合の代表理事は、今回の事故の原因を「船員のかじ取りミス」だと説明しました。
豊田代表理事:「『空かじ』という操船のミスがあって、かじを持っていた船頭が、船の外に落ちてしまったという状態が生まれました。『空かじ』(をしてしまった)の者は、自力で上がることができて、その後、救助にあたったと聞きました」
豊田代表理事によると、船の最後尾で方向などをコントロールする男性が、舵の取り方を誤り、水中に落下。船を立て直そうとしましたが制御できず、そのまま岩に衝突。衝撃で船は右側に向いて傾き、転覆してしまったといいます。
■水増えると…“動水圧”爆発的に増
専門家は、次のように話します。
RAJ専務理事 藤原尚雄さん:「かじが聞かない状態で、流水に漂ってるということは、流れと同じ速さで進んでいる船ですから。そうすると、10センチ20センチのわずかなコントロールで避けられた岩が、避けられなくなってしまったりということもやはり出てくる」
亡くなった田中さんは船の先頭に、行方不明の男性は、船の右側にいました。
豊田代表理事:「(かじを取っていたのは)技術的には問題があるとは思えない船頭だった。本当に、我々としても申し訳ないが、本当にどういうことが川であったのか…」
川を知り尽くしたベテランの船員でも、防ぐことができなかった事故。専門家は、川ならではの現象が関係している可能性を指摘します。
藤原さん:「川で活動してきている人間にとって、一番キーポイントになっているのが“動水圧”というキーワード」
京都は27日までの10日間の雨量が75ミリと、平年の2倍降っていました。水かさが85センチ以上だと運航中止ですが、今回は69センチだったため、安全な水位だとして運行していました。
しかし、わずかな水位の上昇でも、川の勢いは想像以上に強くなる可能性があるといいます。
藤原さん:「水平方向に流れていく水の流れは、動水圧という運動エネルギー。この運動エネルギーというのは、速度の二乗倍に増えていくので。普段よりも、少しでも水が増えてくると、“動水圧”も爆発的に増えていきます」
2015年にも同じ川下りで、乗員1人が亡くなる事故が発生していた保津川。改善策として、乗客乗員に救命胴衣の着用を徹底していました。
豊田代表理事:「(Q.救命具は皆、着けていた?)着けています。船頭も装着しています」
警察などは、29日も船での捜索を続ける予定です。
(「グッド!モーニング」2023年3月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く