病院に向かうタクシーが交通事故に…破水した妊婦を襲った“悲劇”と“奇跡”(2023年3月1日)
去年1年間に生まれた子どもの数が、初めて80万人を下回りました。そんななか、出産のために病院に向かうタクシーが交通事故に…。妊婦の危機を救ったのは、奇跡的な出会いでした。
■親子を襲った「悲劇」と「奇跡」
予定日から3日遅れで、出産の兆候が訪れた妊婦・みゆかさん(22)と母・ゆうこさん。待ちに待った瞬間に、笑顔が抑えきれません。
家を出てタクシーで病院へ向かいますが、その直後、事態は一変。破水したみゆかさんたちは、自動車事故に巻き込まれてしまいました。
出産間近の妊婦とその母親を乗せたタクシーが、交差点で事故に遭いました。
信号を無視した車が乗っていたタクシーに突っ込んできたということです。この事故に遭った親子を独自取材。親子を襲った「悲劇」と「奇跡」とは…。
■ハートフル動画残そうと撮影…“事故”に遭う
みゆかさん:「すごい衝撃でした。もう、死んじゃうかもって思った、本当に。(走馬灯のように)少しゆっくりに見えました」
事故が起きたのは、去年12月15日の未明。タクシーで東京都文京区の5差路の交差点を通行していたところ、信号を無視して飛び出した車にぶつかられたといいます。
みゆかさん:「破水してたから。初めてだし、分からなくて。衝撃で(胎児に)何かあるんじゃないかって心配でした」
ゆうこさん:「破水から出産までの一つのハートフルな動画を残しておこうと思っていたんですけど、事故になってしまいました」
みゆかさんと母・ゆうこさんは、耳が聞こえない父・ととちゃんとの“日常”を定期的に配信しています。
父・ととちゃんと末っ子・かいちゃんが、2人で回転寿司店に出掛けた様子を配信した動画では、当時まだ5歳だった末っ子が涙をこらえながら、耳が聞こえないお父さんに待ち時間を懸命に伝える様子が話題になりました。
手話と口の動きでコミュニケーションを取る親子の動画が大きな反響を呼び、再生回数は840万回を超えています。
ネットの声:「聞こえる聞こえないとかじゃなくて、ほんっとに仲良し親子で微笑ましかったです」「この子凄すぎる…尊敬しかない。ご両親の育て方と本人の優しさとか素直さの賜物」
■通り掛かった医師が「コート貸してくれた」
今回は、長女の出産リポートを撮影していた母・ゆうこさん。父・ととちゃんにも娘が破水したと報告します。
出産のため病院へ向かう途中、真夜中に起きた事故。みゆかさんはタクシーで病院に行くだけだからと、薄着でした。
すると、悲劇に見舞われた親子に幸運な出会いが!なんと、事故の現場を医師が偶然通り掛かったのです。
ゆうこさん:「痛みがありますかとか。指示をしてくれました」
みゆかさん:「コートを貸してくれて、ひざに掛けてくれて。これで少し温まって下さいって言って下さいました」
幸い怪我はありませんでしたが、医師のすすめもあり、念のため、救急車で病院に向かうことになりました。
救急隊が到着し、何とか病院へ向かうことができたみゆかさん。破水からおよそ15時間後、無事3500グラムの元気な男の子を出産しました。
■母「色んな人を守ってくれる子に」
その男の子です。
みゆかさん:「(Q.お名前は何というんですか?)はるくんです。無事に生まれてきてくれただけで、本当に感謝しています」
ゆうこさん:「この子が、(私たちを)守ってくれたんだなって思います。奇跡の子です」
おじいちゃんになったととちゃんは、早速、はるくんに手話を教えています。
ゆうこさん:「色んな人を守ってくれる子になってほしいなって思います。私の夫は障害を持っているので、フラットな目で見られるような子であってほしいと思います」
(「グッド!モーニング」2023年3月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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