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バイデン大統領キーウへ“電撃訪問”の舞台ウラ…日本車で“厳重移動”(2023年2月21日)
携帯は没収され、合図は「ゴルフ」。アメリカのバイデン大統領の首都キーウへの電撃訪問、極秘計画の舞台裏が徐々に明らかになってきました。
列車に乗って10時間の極秘移動。バイデン大統領は、なかなか眠れなかったそうです。
CNNの記者:「けさ、警備員がやって来て『スナイパーがいるかもしれない』と言うのです。『危険だから部屋へ戻って下さい』と警告されました」
アメリカの大統領が空襲警報が鳴り響く街を歩いています。その危険性ゆえ、徹底した情報管理が敷かれた電撃訪問。先週の記者会見でアメリカ政府は、バイデン大統領のウクライナ訪問を否定していました。
カービー戦略広報調整官:「(Q.バイデン大統領がウクライナへ行く予定は?)ウクライナへ訪問するか聞きたいのですか?ゼレンスキー大統領との会談のためウクライナに行くことはありません」
さらに、ホワイトハウスからメディアを煙に巻くようなメールも…。
ホワイトハウスから届いたメール:「20日午後6時40分、大統領はホワイトハウスを出発し、アンドルーズ空軍基地を目指します」
20日夜出発のはずが、20日朝にはウクライナには到着しています。嘘のスケジュールでした。
大統領は前日から怪しい動きをしていました。ニューヨーク・タイムズによりますと、18日夜、レストランで夫人とワシントンで一番おいしいと評判のパスタを食べていた大統領。これはアリバイ作りだったのでしょうか。わずか数時間後の19日午前4時、大統領は専用機で飛び立ったそうです。19日午後8時ごろにはポーランドに到着。その後は列車に乗り換え、ウクライナに向かっていました。まさに、ホワイトハウスがメディアに対して「大統領は20日に出発します」とメールを送ったころです。
そして、バイデン大統領は10時間の鉄道の旅を終え、20日午前8時にはウクライナの駅に到着しています。いかに厳重な情報管理が行われたかが分かります。
アメリカの大統領が戦場となっているウクライナに入る事がどれほど異例か…。
ニューヨーク・タイムズは「南北戦争中、リンカーンがワシントン郊外の最前線に乗り込んで以来、大統領が戦地に近付いたことはない」と表現しています。
極秘の外遊はスタッフもわずか。側近や医療チーム、そして核攻撃を指示する機械などが入ったバッグ、いわゆる「核のフットボール」を持つスタッフのみです。
記者:「何かあるんだろうなとは薄々感じていました。ウクライナを訪問するか否か、こういう話は出ていました」
記者の数も異例です。通常、大統領の外遊には十数人の記者が同行しますが、今回はわずか2人です。その2人には出発前、謎のメールが届いたそうです。「ゴルフトーナメント到着に関するお知らせ」。
出発地の空軍基地には、かつてバイデン大統領がプレーしたゴルフコースがあります。関係があるのでしょうか…。記者は事前に秘密厳守を誓い、携帯電話も取り上げられたそうです
もう1つ異例なのが移動方法。大統領が外国で鉄道を使うことは滅多にないそうですが、今回は空の移動が危険と判断されたようです。これは過去に、イギリスのジョンソン元首相や各国の首脳が訪れた時と同様の方法です。到着時に大統領が乗っていたのも日本車です。車列には色々な車種を混ぜ、注意をひかないようにサイレンを鳴らすこともなかったそうです。とにかく異例尽くしだった極秘訪問。
バイデン大統領:「今回が8回目の訪問です。来る度にその意義は大きくなっています」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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