【ウクライナ国防相が警告】侵攻1周年で“ロシア大攻勢”の可能性は◆日曜スクープ◆(2023年2月5日)

【ウクライナ国防相が警告】侵攻1周年で“ロシア大攻勢”の可能性は◆日曜スクープ◆(2023年2月5日)

【ウクライナ国防相が警告】侵攻1周年で“ロシア大攻勢”の可能性は◆日曜スクープ◆(2023年2月5日)

ウクライナ東部のバフムトを巡る両軍の攻防が激化する。ゼレンスキー大統領は3日、ロシア軍が猛攻を仕掛ける東部ドネツク州の重要拠点バフムトについて、「明け渡さない。力の限り戦う」と宣言した。ウクライナを支援する欧米側では撤退観測が浮上する中、抗戦の意志を表明した。この宣言に対して、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創始者であるプリコジン氏は、SNS「テレグラム」の中で、ゼレンスキー大統領に対し、「多数の人が、バフムトからの軍隊撤退を求めている。あなたは臆病さを示すだろう。抵抗し、最後まで戦いなさい」と挑発的なメッセージを放った。ウクライナ軍の特殊部隊と外国人部隊が展開する中で、マリャル国防次官は、兵力で優勢を保つロシアの現況を認めたうえで、「我が国の兵士はバフムトを守っている」と軍撤退を明確に否定した。

現地英字メディア「キーウ・インディペンダント」によると、ウクライナの諜報機関は、ロシアが3月までにドネツク・ルハンシクの両州を占領するために、追加部隊と軍事装備を再配置していると報じた。ウクライナに対する欧州による戦車供与を前にした3月を視野に、ドネツク州要衝リマンを奪還することで、戦況を優位に展開したい思惑がロシア軍にあると見られる。また、ウクライナのレズニコフ国防相は1日、ロシアが新たな大規模攻撃の準備を進めており、早ければ侵攻開始から丸1年となる今月24日にも仕掛けてくる可能性があると警告した。一方、CIA、米中央情報局のバーンズ長官は2日、「戦場での今後6カ月が重要になる」との見方を示した。

プーチン大統領は2日、独ソ戦「スターリングラードの戦い」での勝利80周年を記念する式典で演説、ウクライナへの戦車供与を決定した欧米を非難したうえで、「私たちは戦車を国境に送っていない。装甲車両の使用で(ロシアが)終わることはない」と述べ、対抗手段としての核使用を示唆した。プーチン大統領の発言背景には、米欧の支援拡大を牽制・阻止したい思惑があると見られる。また、プーチン大統領は、ドイツによる戦車供与の決定に言及し、「十字架を乗せたドイツのレオパルト戦車に再び脅かされている。ナチズムのイデオロギーが現代的な形になり、再びロシアの安全保障を脅かしている」と述べ、ウクライナ侵攻を「対ナチス戦」になぞらえ正当化した。これに対し、ドイツ首相府・ヘーベシュトライト報道官は、「(ロシアの)ウクライナへの侵攻は正当化されない。これは侵略戦争だ。ドイツを含む複数の国がウクライナ強力に支援しているのだ」とプーチン演説を痛烈に批判した。

米政府は3日、ウクライナに対する約21.7億ドルの追加軍事支援を発表した。射程150キロの小型精密爆弾「GLSDB」を初めて供与する。米国防総省・ライダー報道官は3日、「ウクライナはGLSDBにより自国を防衛するための作戦を実施し、ロシア占領地域で主権を取り戻すことが可能になる」と述べ、ウクライナの領土自衛に必要な支援であると強調した。今回の支援に対し、ウクライナ・レズニコフ国防相は、「ロシア本土への攻撃には使用しない」と表明した。米政府は米軍からの「GLSDB」の在庫提供を否定しており、そのために製造する必要があり、即座の大量供給が困難とされる難点も指摘される。また、短距離弾道弾ミサイル「ATACMS」と比較すると、射程・火力などのスペックも劣っており、破壊力に不安を残す。
★ゲスト:渡辺悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー:橋本大二郎
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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