大阪でも地下水から検出…有害性指摘され永遠に残るとされる『PFAS』対策強化へ(2023年1月31日)

大阪でも地下水から検出…有害性指摘され永遠に残るとされる『PFAS』対策強化へ(2023年1月31日)

大阪でも地下水から検出…有害性指摘され永遠に残るとされる『PFAS』対策強化へ(2023年1月31日)

有害性が指摘されている「PFAS(ピーファス)」。日本は欧米に比べて対策が遅れているといわれています。フォーエバーケミカル、つまり永遠に残る化学物質だとされていて、国が対策強化に動き出します。

 1月30日に環境省が開いた専門家会議。協議していたのは「PFAS」への対応についてです。PFASとは、水や油を弾く性質がある有機フッ素化合物で、泡消火剤やフライパンのコーティングなどに使われてきました。一方で、人体への有害性が指摘されていて、海外では規制が厳しくなっていますが、日本では飲み水や地下水などへの暫定的な目標値を設定するにとどまるなど十分な調査が進んでいません。

 (環境省 小林茂樹副大臣)
 「最新の科学的知見や国内の検出状況等を踏まえて、PFAS全体についての対応の方向性を専門的見地からご議論いただきたい」

 1月30日の会議では、汚染源を特定する必要性が指摘されたほか、国内での詳細な調査を求める意見があがりました。

 そんなPFASが目標値を超えて検出された場所が大阪にもあります。

 (記者リポート)
 「環境省の調査によりますと、この辺りの地下水からPFAS5500ナノグラムが検出されたということです。このあたりは淀川が流れていて、近くにはかつてPFASを使っていたことがある工場があります」

 環境省の全国調査では大阪市の地下水からも目標値を上回るPFASが検出されていたのです。その数値は全国で最も高い5500ナノグラム。この上流にある工場では11年前にPFASの製造を中止。地下水から検出されるPFASの濃度は年々減少しています。

 工場の近くに先祖5代にわたり住む男性。近くでPFASが検出されたことを知ったのは2020年だといいます。

 (近くに住む人)
 「すぐやばいなと思ったんですよ。すぐに井戸水の使用をやめたんです。白か黒かわかりませんけど」

 男性は工場から「数値が下がってきているので大丈夫だ」と説明を受けたものの、自身の畑で採れた野菜や果物などを一切口にしなくなりました。

 (近くに住む人)
 「予想よりもずっと濃度が高かったんです。とりあえずここで採れたものは食べない。残念は残念ですね。自分の死んだ親父がやっていましたからね」

 その上で国には早く基準を作ることを求めています。

 (近くに住む人)
 「早く基準を作って。全国に汚染地ありますからね。早くしないと広がってしまいますね」

 環境省は今年3月に再度会議を行い、4月以降に国民へ向けて情報発信をしていきたいとしています。

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