「冷えたおしぼりあります」…今どき“冷房なし”鉄道の猛暑対策 うちわも配布 #shorts
全国167地点で猛暑日を記録した7月25日、その中で最も暑い町となったのが群馬県伊勢崎で、39.5℃でした。36℃を超えた東京は、2日連続の猛暑日となりました。
消防庁によりますと、7月17日からの1週間で、熱中症とみられる症状で救急搬送されたのは、全国で9190人でした。その前の1週間よりも1000人増えています。
■冷房なし路線 “冷えたおしぼり”で猛暑対策
こうした猛暑の日、冷房の効いた鉄道の車内でホッと一息つくという人も多いのではないでしょうか。しかし、千葉県を走るこの山万ユーカリが丘線の車両には、なんと冷房がありません。
利用客:「昼間は酷暑です。中(車内)は」
というのも、新交通システムの形態をとる車両は、サイズや重量の問題から、冷房装置を設置することが難しかったからです。
冷房が効いているのが当たり前の時代。夏場になると、乗客も減っていったそうです。そんな状況に歯止めを掛けようと、4年前から始めた苦肉の策が「冷えたおしぼり」です。
座席の上に置かれたクーラーボックスの中には、冷えたおしぼりが入っていて、横には「うちわ」もあります。
利用客:「いつも利用させていただいています。助かっている。気持ちもすごくホッとするのね」
利用客:「名物みたいになっちゃっている。(おしぼり)目当てに乗ってくる人もいる。あると一息つけるかなと。お子さんなんかは喜んで、うちわは使っています」
この素朴なサービスのお陰もあってか、一時に比べると、乗客は戻ってきたといいます。
運営会社「山万」安全統括管理者 吉田秀彰さん:「朝は10時ごろから16時ごろまで車内に置いてありまして、16時くらいから22時くらいまでは、こちらに設置してあります。利用者からは好評の声をいただいている」
■炎天下“車トラブル” バッテリー上がりに注意
一方、厳しい暑さで、こんな車のトラブルも増えつつあります。
依頼者:「ちょっと焦った」
JAF愛知支部 中谷優太さん:「夏ということで、かなり暑いので、エアコンを強く使う人も多いと思う。エアコンはかなりバッテリーのパワーを使うので、元々弱っていたりすると、バッテリー上がりを起こしやすくなる」
JAFがバッテリーのトラブルで、2022年の7月と8月に出動した件数は、全国で10万件以上に及びました。
中谷さん:「出掛ける前に車の日常点検、空気圧、オイルなどをしっかり見てもらうだけでも、トラブルに遭う可能性は低くなると思う」
来週にかけて続く見込みの猛烈な暑さ。熱中症だけではなく、車にも注意を払う必要がありそうです。
(「グッド!モーニング」2023年7月26日放送分より)/a>
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