連続強盗事件 比の入管施設収容4人が関与か 実行役に「殺してもいい」と指示 全容解明に向け 今後の捜査は?|TBS NEWS DIG

連続強盗事件 比の入管施設収容4人が関与か 実行役に「殺してもいい」と指示 全容解明に向け 今後の捜査は?|TBS NEWS DIG

連続強盗事件 比の入管施設収容4人が関与か 実行役に「殺してもいい」と指示 全容解明に向け 今後の捜査は?|TBS NEWS DIG

全国で相次いでいる強盗事件について、警視庁はフィリピンの入管施設に収容されている4人が関与している可能性があるとみています。一部の事件では、フィリピンから実行役に「殺してもいい」という指示が送られていたとみられています。フィリピンの入管施設前から中継です。

フィリピン・マニラ郊外の入管施設前です。この白い壁の奥が収容施設ですが、警備が厳しくなってきている印象です。きのうまでは入り口までメディアの立ち入りが許されていましたが、きょうからは近づかないようにアナウンスがあり、警備員にも緊張感が見えます。

全国で相次いでいる強盗事件のうち、去年10月に東京・稲城市で起きた事件で容疑者の供述や携帯電話の解析から、事件の指示役が『ルフィ』『キム』などのアカウント名で通信アプリの「テレグラム」を使い実行役に指示を出していたことが、警視庁への取材でわかりました。

指示役からの連絡はフィリピンを示す国番号から発信され、逮捕された7人のうち1人は『キム』について「『強盗をする時は殺してもいい』と言っている」と供述しているということです。

警視庁は、こちらの入管施設に収容されている特殊詐欺グループの渡辺優樹容疑者や今村磨人容疑者ら男4人が、一連の強盗事件に関与した可能性があるとみて捜査しています。

捜査関係者によりますと、警視庁はこの4人の中に指示役のアカウントを使用している人物がいるとみられるということです。

今回の件に関してフィリピンの司法当局は「日本からの要請を待っている」とコメントしています。

一連の強盗事件の全容解明に向けて今後、捜査はどう展開していくのでしょうか。

警察幹部が「警察捜査の真価が問われている」とコメントした今回の事件。日本側は逮捕状が出ている4人について、現地の外交ルートなどを通じて身柄の早期の引き渡しを強く求めています。

出国までの期間は、現地の事情と日本側が移送をどれほど強く要請するかで決まりますが、過去には数か月かかったケースもあり、今後のスケジュールは現段階では不透明です。

警視庁は今後、捜査員を現地に派遣し、仮に強制送還が実現すれば、直ちに特殊詐欺に関する窃盗などの容疑で逮捕し、取り調べを行います。

しかし、この逮捕はあくまで“始まり”に過ぎず、その次のいわば“本丸”というべき強盗事件での立件が出来るのかどうかが焦点となります。

現状では、4人が指示役であることの物的証拠は「SNSのやりとり」などに限られているとみられますが、警察当局は「ルフィ」が関わったあらゆる事件を掘り起こし、再度証拠を洗い直すなど徹底的に捜査を行う方針です。

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