【速報】「侮辱成立疑いない」池袋暴走事故遺族を中傷した罪など 男（23）に拘留29日 懲役1年 執行猶予5年の有罪判決 東京地裁｜TBS NEWS DIG
池袋暴走事故の遺族・松永拓也さんをインターネット上で中傷した罪などに問われている23歳の男に対し、東京地裁は拘留29日と懲役1年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
愛知県の油利潤一被告（23）は去年3月、松永さんに対しツイッター上に「金や反響目当てで闘ってるようにしか見えませんでしたね」「そんな父親、天国の松永莉子ちゃんと松永真菜さんが喜ぶとでも？」などと投稿して中傷した侮辱の罪と、同じくツイッター上で去年8月、秋葉原などでの犯行予告を行った偽計業務妨害の罪に問われています。
去年11月の初公判で油利被告側は起訴内容を認めたものの、松永さんを侮辱した罪については「侮辱する意図はなかった」と一部争う姿勢を示しました。
被告人質問で油利被告は、「大阪で起きた交通事故のことを松永さんに伝えようとした」「色々なニュースをみて混同した」などと、不可解な説明を繰り返していました。
きょうの判決で東京地裁は、油利被告のこうした説明について「不自然だ」として「法的に侮辱罪が成立することに疑いはない」と指摘。
その上で、侮辱罪について「被害者の心情に配慮することなど一切なく、一方的に社会的評価等を貶めている」など指摘。
一方で油利被告が投稿について反省の言葉を述べたことなどから、拘留29日、懲役1年とした上で、懲役刑については執行猶予5年としました。
去年12月の論告求刑公判では、松永さんが意見陳述し、「愛する人を侮辱されることは、自分のことを侮辱されたこと以上に傷つきました」「（被告には）『命の大切さ』『言葉の重さ』をよく考え、心から謝罪できるような人になっていただきたい」と訴えました。
そのうえで、「インターネットが自由にできる環境に戻れば、現状の被告人は承認欲求の誘惑に勝てないと思います」「インターネットではなく、被告人自身と向き合う時間と場所を提供してあげてほしい」として、実刑判決を求めていました。
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