【飯能3人殺害】容疑者の素顔…“優等生”で芸大卒業後 “映画監督”志望も音信不通【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月27日)

【飯能3人殺害】容疑者の素顔…“優等生”で芸大卒業後 “映画監督”志望も音信不通【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月27日)

【飯能3人殺害】容疑者の素顔…“優等生”で芸大卒業後 “映画監督”志望も音信不通【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月27日)

 埼玉県飯能市の住宅で、家族3人が殺害された事件。逮捕された40歳の男の素顔が明らかになってきました。男はかつて映画監督を目指していて、映画の助成金制度の対象者にも選ばれていました。しかし、作品は完成させずに音信不通となっていたということです。

■クリスマスの朝 閑静な住宅街で何が…

 埼玉県飯能市の住宅で、親子3人がハンマーのような鈍器で殴られ、殺害されているのが見つかった事件。

 眉間にしわを寄せ、うつむく男。警察は25日夜、現場近くに住む無職の斎藤淳容疑者を殺人未遂容疑で逮捕しました。

 事件現場の住宅と斎藤容疑者の家は、直線距離で60メートルほどと目と鼻の先。クリスマスの朝、閑静な住宅街で何が起こっていたのでしょうか。

 110番通報:「口論をしている」「庭先で男性が殴られて倒れている」

 相次ぐ110番通報に警察が駆け付けると、住宅の庭で3人が倒れているのが発見されました。

 事件現場となった住宅に住むウィリアム・ビショップさん(69)、妻の森田泉さん(68)と、娘の森田ソフィアナ恵さん(32)。3人とも顔を中心に上半身に複数、ハンマーのような鈍器で殴られたような傷があり、鈍器を持って逃げる男の姿が目撃されています。

 近所の人:「(近所の人が)何かで殴ってるところを見たと」「ハンマー。大き目のハンマーと言ってました」「執拗(しつよう)に、狂気を感じたと、その人は言ってました」

■容疑者と遭遇…住民「お前か」と聞く

 事件直後に、斎藤容疑者とみられる男と出くわしたという近所に住む男性は、次のように話します。

 容疑者と遭遇した住民:「家内と娘は『助けて』とか『警察呼んで』とか、聞こえたみたい。女性の声だったみたいですね。しばらくしたら、全く声が聞こえなくなったという」「(Q.なぜ、あなたはそこにいた?)人がやられてるって話を、家内とか近所の人に聞いて。様子を見に、木刀を持って行ったんですけど。そしたら、ちょうど出てきた」「森田さん(被害者)の家の前へ行ったら、そこから男がこっちに向かってきた。『お前か』って言ったら、元に戻って行った。お前がやったのかっていう意味で、『お前か』って言ったんですけど。何も言わず、無言でそのまま走るわけでもなく。表情も全然、息荒げるとか、興奮とかの様子は全くなかった」

 さらに、現場となった住宅では、火災も発生していたといいます。

 容疑者と遭遇した住民:「私が木刀持って行った時には、煙が出てました。2階の両側から」

 捜査関係者によると、斎藤容疑者は3人を襲った後、火をつけたとみられています。

 実は、以前から被害者一家とトラブルになっていたといいます。

■過去に“器物損壊トラブル”…警察が介入

 近所の人:「1年くらい前に回覧板で、『車が切り付けられる事件が発生してるから、気を付けてね』っていうのは回ってきて」

 今年1月、斎藤容疑者は、被害者の車を傷付けた器物損壊の容疑で逮捕されていたのです。

 捜査関係者によると、これ以外にも、車を傷付けるなどのトラブルを複数回に渡って起こしていて、警察が介入していたというのです。

 その当時、町内会で回覧された文書には「車両傷付けられ事件発生」「修理代は100万円」と記されていました。

 車の傷を見た住民:「何かで、グーっと力強くやられた感じ。怖かったですね、深かったから。普通のガーじゃない。グーって感じ」

 一体、斎藤容疑者はどんな人物だったのでしょうか。

 近所の人:「おじいちゃん、おばあちゃんと引っ越してきた時、お母さん、お父さんもいらして。仲良く暮らしていて…」

 現在は、一人暮らしだという斎藤容疑者。近所の人によると、こどものころに引っ越して来たといいます。

 息子が小学校のサッカーチームで一緒だった母親:「(息子によると)ものすごく格好良くて、サッカーもうまかったから信じられないと…」

 息子が小学校の同級生:「明るくて人気者で、サッカーは上手だし、頭は良いし。曲がったところのある子じゃないって。(中学は)難しい学校に行ったみたいだけどね」

 近所の人:「几帳面よ。(自治会費を)ちゃんとした茶封筒に『斎藤』と書いて持ってくるんだから」

■映画監督を目指すも…音信不通に

 現在は無職ですが、かつては映画監督を志していた時期があったといいます。

 容疑者を知る人によると、関西の芸術大学を卒業後、2007年に映画の助成金制度に応募し、対象者に選ばれたといいます。

 その後、自主制作映画を撮り始めます。題材は、社会派の至って真面目なものでした。

 撮影は終えたたのですが、そこでもトラブルが…。編集作業中になぜか連絡が取れなくなったといいます。

 作品を完成させるよう説得するため、関係者が自宅を訪ねると、斎藤容疑者はこう答えたといいます。

 斎藤容疑者:「投げ出すつもりはない。完成させる」

 深刻な様子もなく、笑顔で答えたといいます。しかし、その後も音信不通になり、斎藤容疑者が映画を完成させることはありませんでした。

 近所の人:「人付き合いは、全然していない。一人暮らしで、仕事もしてない様子」

 斎藤容疑者は取り調べに対し、「言いたくない」と供述を拒んでいるといいます。

 26日夕方、遺族が悲痛な胸の内を明かしました。

 遺族のコメント:「私たちは、家族が突然このような事件の被害者となってしまい、非常に大きなショックを受けており、心の整理がついていない状態です」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年12月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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