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【報ステ】「暖房か食事か」光熱費払えずに避難…英・異次元の物価高で“ストの連鎖”(2022年12月20日)
イギリスでは、光熱費の高騰や物価高が進む一方で、賃金は上がらず“ストライキの連鎖”が広がっています。
ブラックプールにあるホテルのオーナー、アプリンさん(62)は悩みが尽きません。
アプリンさん:ガスは1kW/hの使用料が、3.4ペンスから14.4ペンスになり(約5.5円→約23円)、一日の基本料金も22ペンスから40ペンスに上がりました(約35円→約64円)。うちのような小さなホテルはやっていけません。
このような結論に至りそうです。
アプリンさん:休業も考えています。夏だけ営業する店も増えるでしょう。跳ね上がった経費分を料金に転嫁できませんから。
上がり続けるエネルギー価格は「異次元の光熱費高騰」と言われるほどになっています。
ロンドンの寒い日は氷点下は当たり前。寒波が来た時は運河が凍りました。
こんな状況下で暖房なしの生活はできません。そもそも、冬はこれからが本番です。
こうしたなか、ミュニティセンターのホールを解放して、暖房のきいた暖かい場所を提供する動きが広がっています。
利用者:高齢者は住居を十分に温めるのが難しくなっています。私も電気代を懸命に節約しています。
家計への圧迫を理由に、光熱費を滞納している人は、少なくとも300万人いると言われています。
オボメセさん(52)にとって、暖をとるための避難所でもある“ウォームバンク”は生命線です。
ウォームバンクを利用する、オボメセさん:手の打ちようがありません。子どもに「ママ寒いよ」と言われるのは本当につらいです。
イギリスで高騰しているのは電気・ガスだけではありません。
食品など物価は年率11%で上昇していて、過去40年で最悪の水準です。
オボメセさん:娘の誕生日はクリスマス当日です。「クリスマスは何を食べるの?プレゼントは?」と聞かれ「そのうちね」と言いました。まだ何も買えていなくて。来週には…また考えます。
イギリスでは今、様々な業種で賃金アップを要求するストが起きています。
鉄道や郵便、税関職員や教員など、公共機関で働く人たちです。
なかでも看護師のストは、イギリス史上最大規模です。
看護師歴:イギリスで17年間、看護師をしているので、NHS(医療制度)で働く環境がどんどん悪くなっていくのを目の当たりにしている。看護の仕事を魅力のあるものだと、若い人たちに目指してもらうには、相当な給料、見合った給料を出さないとダメだと思います。
イギリスで急速に進む物価高に、賃金は全く追い付いていません。
特に公共部門である医療従事者の賃金は、ほとんど上がっていないのが実情です。
実質賃金は、この10年で20%も下がりました。
看護師:長年、看護師は低賃金で、2010年から大幅賃上げがありません。患者の世話をする看護師が貧困に苦しみ、フードバンクを利用しています。あなたが患者だったらどう思います。看護師には健康で、幸せで、生活費の心配をせず、仕事をしてほしいはずです。
***
◆ロンドン支局・醍醐穣支局長
(Q.看護師によるストライキは、どのような状況ですか?)
時間を追うごとに、賃上げを求めるストライキに加わる人が増えてきています。
前の通りをバスやタクシーが通るたびに、クラクションを鳴らして声援を送っています。
看護師はコロナ前から慢性的な人手不足に見舞われていましたが、コロナでさらに激務になりました。
その割に賃金が上がらず、生活苦からフードバンクを利用せざるを得ない人たちが増えました。
1回目のストライキが行われた15日には、約1万人が欠勤しました。
その影響で、イングランドだけで1万6000件の手術や予約の変更があったということです。
(Q.賃上げ要求のストの背景には、異次元とも言われる光熱費などの高騰があるようですが、イギリスで暮らしていて、どう感じていますか?)
私の同僚、ロンドン支局のイギリス人スタッフを例にとりますと、家族3人とペット2匹の構成で、12月の光熱費が約6万円だったということです。
去年の同じ月は3万円だったということで、約2倍に跳ね上がっています。
イギリスではインフレ率が10%を超えていて、賃上げが物価の高騰に見合っておらず、生活が立ち行かなくなっている人たちが増えています。
冬を迎えて、暖房か食事かを選択しなければならない家庭も増えています。
ストライキの参加者に話を聞くと「光熱費を少しでも節約するために、職場で寝泊まりすることも考えている」と話す人もいました。
(Q.ストライキに対し、政府はどう対応していますか?)
政府も、賃上げに全く応じないわけではありませんが、要求額と政府が提示している額が全く合っていないため、溝は深まっている状況です。
ストライキの参加者は、要求を直接、政府に届けようと、この後、首相官邸までデモ行進を行う予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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