岸田総理 防衛費1兆円「国民の税制で」…閣僚・自民党内からも異論「バカヤロー」(2022年12月12日)

岸田総理 防衛費1兆円「国民の税制で」…閣僚・自民党内からも異論「バカヤロー」(2022年12月12日)

岸田総理 防衛費1兆円「国民の税制で」…閣僚・自民党内からも異論「バカヤロー」(2022年12月12日)

 岸田文雄総理大臣は、防衛費を大幅に増やす財源について、1兆円余りを増税で賄う方針を示しました。閣僚や自民党内からも批判が噴出しています。

■防衛費1兆円「国民の税制で」…閣僚も異論

 岸田総理:「毎年度、約4兆円の追加財源の確保が必要となります。約1兆円強については、国民の税制でご協力をお願いしなければならない」

 岸田総理は8日、防衛費を今後5年間でGDPの2%まで引き上げる方針を表明しました。

 2027年から4兆円の追加財源が必要になり、そのうち1兆円余りを増税で賄う方針です。

 街の人(60代):「国民が大変な時に、増税はまずあり得ませんよね」

 街の人(40代):「明確に示されないで、ただただ予算が上がるっていうのは違和感がある」

 総理を支えるはずの閣僚からも異論が噴出しています。

 高市早苗経済安保担当大臣(ツイッターから):「普段は出席の声がかかる一昨日の政府与党連絡会議には、私も西村経済産業大臣も呼ばれませんでした。私の坦務分野も入るのに。その席で、総理から突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」「このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません」

■党会議で怒号「バカヤロー」…批判が噴出

 増税表明に対する批判は、9日に開かれた自民党内の会議でも聞かれました。

 自民党・萩生田光一政調会長:「本日は忌憚(きたん)のないご意見を頂き、それを踏まえて今後の対応について考えて参りたいと思います」

 出席した議員によると、会議では「バカヤロー」などと怒号が飛び交ったといいます。

 自民党・牧原秀樹衆院議員:「きょう、わずか数ページの資料とも言えないような資料が出てきて、ここでそのいきなり何兆円のことを決めろと。あるいは、それを『増税でやるんだ』みたいな議論をするのは、やはり拙速である」

 自民党・片山さつき副幹事長:「突然(増税と)ああいう形で出てきたっていうのは、皆が唐突感を持ちました」

 自民党・西田昌司参院議員:「防衛費の財源的には、国債でいいんです」

■岸田総理「私たち世代の責任」…改めて訴え

 この会議の翌日、会見に臨んだ岸田総理は、次のように述べました。

 岸田総理:「まず、ご理解頂きたいのは、増税が目的ではないこと。防衛力の強化・維持が目的です。強化する防衛力を未来に向かって、維持・強化するための裏付けとなる財源、これは不可欠です。これは未来の世代に対する、私たち世代の責任でもあると考えています」

 借金である国債に頼らない、「増税」による財源の確保を改めて訴えました。

(「グッド!モーニング」2022年12月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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