4強にフランスとモロッコ 祝賀一転…パリで暴動 “歴史的因縁”準決勝で再び混乱か(2022年12月11日)

4強にフランスとモロッコ 祝賀一転…パリで暴動 “歴史的因縁”準決勝で再び混乱か(2022年12月11日)

4強にフランスとモロッコ 祝賀一転…パリで暴動 “歴史的因縁”準決勝で再び混乱か(2022年12月11日)

 イングランドを下し準決勝進出を決めたフランス。地元メディアによりますと、パリのシャンゼリゼ通りにはおよそ2万人の市民が詰め掛けました。しかし…。

 祝いの場は突然、暴力へと変わりました。

 警察官とサポーターらが激しく衝突。地元メディアによりますと、この暴動で催涙ガスも使われ、少なくとも74人が拘束されたといいます。

 この日、モロッコはポルトガルと対戦し勝利。アフリカ勢初の4強入りを果たしていました。

 フランス国内にはモロッコ系の移民も多く、フランスとモロッコ双方のサポーターが勝利を祝いシャンゼリゼ通りに集まっていたのです。

 モロッコのサポーター:「W杯で勝つことを夢見てました。アフリカのために、モロッコのためにね」「ロナウドは大好きだけど、飛行機で帰すことになってごめんね」

 共に準決勝進出を果たし、祝いの場だったはずがなぜ暴動へとエスカレートしてしまったのでしょうか。

 フランスに5年間在住し、これまでデモなどを取材してきた所田記者によりますと、原因の一つには警察の対応が考えられるといいます。

 テレビ朝日外報部・所田裕樹記者:「警察は平和的に喜びを分かち合っているモロッコ系のサポーターからも攻撃されるのではないかと恐れを抱き、催涙スプレーをかけたりする、そういうものに反発するモロッコ系サポーターも多いのでは」

 また、暴徒化の背景にはフランス国内にある移民問題が関係している可能性もあるといいます。

 テレビ朝日外報部・所田裕樹記者:「モロッコはかつてフランスの植民地で、現在も経済的につながりが深い。モロッコ系住民もフランスにはたくさんいる。(暴徒化の)要因の一つとして考えられるのがヨーロッパは今でも白人が中心に社会を回している側面がある。今回、ヨーロッパで暮らす多くのモロッコ系の住民が勝利したことによって様々な感情をぶつけようとしたのでは」

 ヨーロッパ各地で、暴動が発生。ロイター通信によると、数人が拘束されたということです。

 モロッコが勝ち進むたびに起きる暴動…。

 14日はフランスとモロッコが決勝進出を掛け対決しますが、両国の歴史的因縁からもさらなる混乱が懸念されます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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