【世界で噴火相次ぐ】イタリアでも…溶岩が海に噴煙上げ ガスが斜面下り降りる(2022年12月6日)

【世界で噴火相次ぐ】イタリアでも…溶岩が海に噴煙上げ ガスが斜面下り降りる(2022年12月6日)

【世界で噴火相次ぐ】イタリアでも…溶岩が海に噴煙上げ ガスが斜面下り降りる(2022年12月6日)

 噴火を続ける世界最大の活火山、ハワイのマウナロア火山。いまだ沈静化の兆しはありません。一方、イタリアのストロンボリ島でも火山が噴火。溶岩が海に流れ出す様子をカメラが捉えていました。

 山から激しく噴き上がる火柱。

 イタリア・シチリア島北部の沖合にあるストロンボリ島の火山が4日、噴火しました。

 煙はしばらく空に上っていましたが、次の瞬間に真っ黒な噴煙が斜面を駆け下りる様子が現れ、熱を感知するカメラには溶岩が海に流れ込む有り様が映し出されていました。

 斜面を流れる黒煙をサーモカメラで見ると、灼熱(しゃくねつ)のガスが山の側面を駆け下りていたことが分かります。

 ストロンボリ島の火山は90年前から噴火を繰り返していますが、今回は約5時間前に別の場所でも火山の噴火が見られていました。

 インドネシアのジャワ島東部にあるスメル山で発生した大規模な噴火。

 1日経った麓の町は至るところが火山灰に埋もれ、家財道具を運び、家畜を避難させる人々の姿が見られました。

 地元住民:「この状況を見ると不安しかありません。また噴火が起きないか心配です」

 インドネシア政府によりますと、約3000世帯が危険地帯から移動しましたが、けが人や死者の情報はまだ報告されていないということです。

 世界各地で噴煙を上げる火山。

 アメリカでは複数の場所で噴火が起こり、ハワイ島の中心部に位置するマウナロア火山は発生から1週間が経っても勢いが収まりません。

 大地を裂いて流れ出た溶岩は幹線道路に数キロと迫り、人々の生活を脅かすまでになっています。

 夜明けの空から見ると、溶岩の流れが地平線まで続いていました。

 38年ぶりに噴火したハワイ島マウナロア火山。

 記者:「近付くと熱がすごい。見て下さい、溶岩の流れです」

 現在、その溶岩の輝きを一目見ようと日没後、観光客や地元の人が次々と訪れ、交通渋滞は数キロにも及ぶといいます。

 その一方で、島の東西を結ぶ幹線道路に溶岩が流れ込んでしまう懸念が指摘されています。

 岩に埋もれた街灯が示すように、数年前には溶岩流に沈んだ街もあります。

 ハワイ島を構成するのは5つの火山で現在、噴火しているマウナロア火山だけでなく隣にあるキラウエア火山の動きも活発です。

 2018年の噴火では600戸以上の家屋が流されて現在、溶岩は地表に出ていませんが、その動きを止めてはいません。

 記者:「湯気は4年経っても?」

 住民:「まだ出ています」

 記者:「これからも?」

 住民:「恐らく30年から40年(続く)でしょう」

 CNNニュースに出演した地質学者はハワイ島の噴火について、こう解説します。

 地質学者、ジェス・フェニックス氏:「火山は自分がやるべき仕事をしているのです。私たちが目にしているのは火山がライフサイクルの一部として行う通常のプロセスです」

 そして驚きなのは、このハワイの噴火に関して火山学者らは、人に危害が及ぶ恐れのない今は溶岩観察の絶好のタイミングだとして研究を推し進めたいとしているということです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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