「今、負けたら終わりって思っている選手は誰もいない」権田修一(2022年12月5日)

「今、負けたら終わりって思っている選手は誰もいない」権田修一(2022年12月5日)

「今、負けたら終わりって思っている選手は誰もいない」権田修一(2022年12月5日)

FIFAワールドカップ2022。初のベスト8進出を目指す日本代表。
前回大会準優勝のクロアチアとの一戦を控え、権田修一選手が意気込みを語りました。

Q:ここまでの3試合を振り返って
権田:冷静に振り返るとまだまだ自分自身このレベルでチームを勝たせるということをするためにはもっともっと成長しなきゃいけないなということも感じていますし、それと同時に大会をやりながら少しずつ落ち着いてできるとこも出てきているので、そういう課題感と自分も成長できているなとどちらも感じています。

Q:チーム全体としての成長は試合ごとに高まっているか
権田:もともと僕ら日本代表はチームとして戦うことがすごく得意なチームというか強いというかそこがストロングでやっているチームで。
今回26人ということで国によってはまとまるのが難しいところがあるのかもしれないですけど、僕らは試合中にベンチの様子を見てもらってもわかる通り、本当に全員が試合出ている出ていない関係なく戦っているというところがより一体感が増していると思いますし、これがあと4試合ここからノックアウトステージになったときに、よりそういうチームの強さっていうのが発揮されるかなと思っています。

Q:川島選手、シュミット選手とのゴールキーパーチームの関係性は
権田:まとまりというか全員がライバル関係であるっていうことが前提としあって、ゴールキーパーというのは2人出ることは絶対ないので、所属クラブだったら3人4人5人といるチームもありますけど代表だったら今回3人、予選の時は谷選手がいて4人になった時もありましたけど、その中で一人しか出れない。
ただその1枠を常に争っているライバルですし。とはいえ仲間でもありますし、そこの部分は今回川島選手とシュミット選手と3人でやっていて本当に心地いいという言い方がいいかわからないですけど本当に僕がプレーしやすい状況に試合の日はもっていってくれますし、それまでは逆に少しでも手を抜いたら俺らが試合出るよっていうようなパフォーマンスを普段から2人は見せ続けているので、そういう意味で本当に刺激ももらえますし、自分の中では最高の3人だなっていうふうに思っています。

Q:この3人でなければ結果が出ないということもあるのか
権田:予選の時に谷選手が来るときも多かったですけど、(谷)晃生にしても彼も若いですけど本当にオリンピックで結果を残している選手ですし、能力も高い選手で彼も予選の時は力になってくれて今回も3人しか選べないので、今回はいないですけど僕は(谷)晃生含めて今回の予選は一緒に戦ってきた仲間だと思っていますし、それ以外にも西川選手だったり東口選手だったり、日本にはたくさんいいゴールキーパーがいてアジアカップのころは東口選手がチームの一員として戦ってくれたし、そういう僕より先輩も後輩もたくさんいますけど日本のゴールキーパーみんなの代表として戦っているなという感覚はあります。

Q:権田選手自身への反響はあるか
権田:どっちもありますね。この予選リーグは天国と地獄をどっちも見た予選リーグだったので、これは僕がサッカーをやっていてずっとそうでしたけど、今年一年エスパルスでシーズンを過ごしてきて、いい時よりも悪い時の方が多かったので、やっぱり直接「なんでお前が代表なんだ」とか、「辞退してくれ」とかそういうメッセージもたくさん来ますし、ただプレーするのは僕自身で当然いい時の皆さんから「ありがとう」だとか、防衛大臣はできないですけど(笑)、いろんな僕を賞賛してくれる声というのも当然届いてはいますけど。
ただやっぱりいい時はいい、悪い時はだめというのはサッカー、チームもそうですし人と人との関係としてもそれはどうなのかなって思うこともたくさんあって。僕らはこの予選を本当にいろんな人間の本質を見たなっていうか、本当いいときは持ち上げるだけ持ち上げて、逆にだめになった時は落とすところまで落としてっていうのは、これが人間なんだなというのをこの大会通して感じたので、そういうところはいいのか悪いのかわからないですけど、ただこれからノックアウトステージ始まりますけど優勝と3位決定戦で勝つ以外は負けて終わることになるので、そうなったときというのは今これだけ日本がサッカーで盛り上がっているのが一気に冷めてしまう可能性があるので、そこは盛り上げて終わりたいなというふうにも思っています。

Q:メンタリティを保つ秘訣は
権田:これは日本代表チームとしては今ヨーロッパでプレーしている選手が多くて、この前ドイツ代表の監督の会見の記事をちょっと読んだんですけどとんでもない質問をされているじゃないですか。逆に日本の記者の方は直接聞いてはこないでコスタリカ戦の失点のことについても川島選手にミスはどうなんですかと聞いたり直接的に聞いてこない方が多いんですね。
今日本代表は海外でプレーしている選手が多くて直接的な批判を普段から浴びている選手が多いので、そういう意味では強くなっているなというのを感じますし、だから日本人の特にメディアの方は直接悪いところを指摘するのが苦手な方が多いので、今後日本サッカーが成長していく一人一人選手も人間なので、うまくいかないときにメンタリティだったりとか気持ちを強くさせるというのはそういうところももしかしたら陰で言うんじゃなくて直接言うとかっていうのは今後日本サッカーが成長していくためには若い年代から少しそういう国の代表として戦うので批判を浴びるのは仕方ないことなのでそこも必要になってくるのかなというのは今回すごく感じますね。みんな本当強いなと思います。

Q:クロアチアの印象は
権田:クロアチアという国は、僕らと初出場が同じタイミングで。国の問題とかで分裂したとかって話もありますけど同じ状況でフランス大会が彼らも初出場だったので、彼ら前回大会決勝まで進んでる、そこは彼らの国としての強さっていうのがまずはあるというのは間違いないですし、その中で前回大会から出続けている選手とあとは新しく若いディフェンスの選手だったりがうまくバランスよく入っているので、そういう意味では今回は力のある国でもベルギーがクロアチアに屈して落ちてるってことを考えても力のあるチームですし、そういう相手に僕らはしっかり準備して臨まなきゃいけないなと思ってます。

Q:負けたら終わりのワールドカップ、どう終えたいか意気込みを
権田:今負けたら終わりとおっしゃられましたけど、逆に勝ったら今まで日本の歴史上でこの長い日本のサッカーの歴史も相当長いですけどその中で成し遂げられなかったことが成し遂げられるチャンスがあるっていうのはその場に立てるというのは本当に素晴らしいことですし、僕らは負けたら終わりというメンタリティじゃなくてこの前のスペイン戦もそうですけどこれを勝って絶対次のステージに行くんだって新しい景色を見るんだっていうのは本当にこのチームの強さですし。
今「負けたら終わりだよね」って思っている選手は誰もいなくてもう日本の歴史を変えるぞっていうポジティブな気持ちを全員が持ってやっていると思うので、そこを本当にまずは見たいですしそこからは一個一個次は韓国かブラジルが相手、そのあとは昨日の試合だとオランダかアルゼンチンっていうふうに一個一個上っていかなきゃいけないんですけど、まずは歴史上過去の偉大な先輩たちでもなしえなかったことが成し遂げられる可能性があるっていうのを楽しんで戦いたいなと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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