【大打撃】エサ代上昇に鳥インフル…“物価の優等生”卵まで値上がり(2022年11月21日)

【大打撃】エサ代上昇に鳥インフル…“物価の優等生”卵まで値上がり(2022年11月21日)

【大打撃】エサ代上昇に鳥インフル…“物価の優等生”卵まで値上がり(2022年11月21日)

 「庶民の味方」にも値上げの波です。もはや1パック200円は当たり前。「物価の優等生」卵の値上げがなかなか止まらない状況です。

 利用客:「ここのお店は他のところよりふわっとしていて、卵もトロトロで量が多いので大好き」

 多い時で一日250食、卵500個分以上のオムライスが注文される人気店です。最近、頭を抱えているのが…。

 神田たまごけん秋葉原店・阿部聖店長:「先月と比べると(卵1キロあたり)25円ほどは上がっている。ここまで上がるとは…」

 卵といえば安定的に生産ができ、販売価格が一定などの理由から“物価の優等生”と言われている存在。

 今、何が起きているのでしょうか。

 都内のスーパーを訪ねると…。

 アキダイ・秋葉弘道社長:「こちらの卵1パックで、本体価格220円(LLサイズ)。この時期にこの値段になるのは、長年この業界にいるが、初と言っても過言ではない。“物価の優等生”としてずっと庶民の味方だった卵が、ここに来てやってらんないよって感じで初めて“グレた”」

 今月初めに取材した際は、1パック210円。卵の価格が上がり続けています。

 買い物客:「大打撃です。私自身も一人暮らししていて卵を買うのやめました」「常時3パックは冷蔵庫にあるようにしている。色々なものが上がっているし、しょうがないと思う」

 “JA全農たまご”によると、21日の東京市場の相場は、Mサイズ1キロあたり265円。卵の価格が265円以上になるのは、実に9年ぶりです。

 価格高騰には主に2つの要因があるといいます。それは…。

 アキダイ・秋葉弘道社長:「食べている餌(えさ)が輸入物が多い。餌代が2倍近くなっている。鳥インフルエンザも流行している。その影響で一気に上がっている」

 養鶏場の餌代高騰、そして鳥インフルエンザのダブルパンチです。

 一日およそ1万3000個の卵を生産している養鶏場。

 清水養鶏場・清水茂取締役:「ドラム式の大きな“かくはん”している所がミキサー。ミキサーの中に原料を投入して餌を作っている」

 餌に混ぜる穀物のうち、6割以上がトウモロコシです。主にアメリカから輸入しています。

 ウクライナ情勢の悪化により、仕入れ値が今年に入り急激に上昇。2年ほど前はトウモロコシ1トンあたり3万5000円ほどでしたが、今では2倍の7万円に。

 去年、月350万円ほどだった餌代が今年は月500万円になりました。

 清水養鶏場・清水茂取締役:「赤字を背負って倒産や家を取られてしまうことになるなら、早くやめたほうが負債が少ないと考え(養鶏を)やめている人も出ている」

 各地で発生している鳥インフルエンザも深刻な状況です。

 農林水産省によると、10月末からこれまでに全国で13件、およそ271万羽が殺処分の対象となっています。

 6月に50円から60円値上げしている東京・秋葉原のオムライス店。来月以降に再び値上げを考えているといいます。

 神田たまごけん秋葉原店・阿部聖店長:「“よりおいしく安く”というのがある。そのなかで値上げは心苦しい」

 全国に支店を持つ大手鶏卵卸会社によると、卵の需要が高まる12月も価格は上がり続ける見込みだということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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