【謎】不明女児と判明も残された「矛盾」 元刑事どう見る(2022年10月6日)

【謎】不明女児と判明も残された「矛盾」 元刑事どう見る(2022年10月6日)

【謎】不明女児と判明も残された「矛盾」 元刑事どう見る(2022年10月6日)

 旧江戸川で見つかった女の子の遺体は行方不明の南朝芽さんだと分かりました。朝芽さんに一体何があったのでしょうか。元刑事が現場で感じた矛盾とは。

 南朝芽さんの行方が分からなくなって14日目。事態は大きく動きました。

 朝芽さんと同じ学校に通う子を持つ母親:「同じ学校の子として心配ですし、悲しいなと。早く見つかってほしいという気持ちでした」

 近隣住民:「ただただ言葉がない…。無事に見つかってほしかった思いで、こみ上げるものがあります」「近所の子だったのもあり心配していた。残念で仕方がない」

 朝芽さんの靴は、遺体の発見現場からおよそ15キロ上流の河川敷に残されていました。

 元警視庁刑事・吉川氏はそこに不可解な点があると指摘しています。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「実際に今回、事件か事故か定かでない。一番、引っ掛かってくるのは靴・靴下の存在なんですね」

 旧江戸川の河川敷に手向けられた花束。手を合わせる人が後を絶ちません。

 警察は、この近くで見つかった遺体をDNA型鑑定の結果から、先月23日から行方不明になっている南朝芽さんと特定しました。

 近隣住民:「かわいそうにね…。孫がいるから私も心配で。他人事ではないですよね」「本当に残念。まだ事件が確定したわけではないけど」

 朝芽さんが行方不明になってから、何度も現場に足を運んでいた元警視庁刑事・吉川氏。身元が判明しても不可解な点が多く残されていると指摘しています。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「解決したとはまだ言えないですね。というのも非常に矛盾が多いです」

 朝芽さんが川に入るまでの間に何があったのでしょうか。

 あの日、朝芽さんは母親と近くの公園で待ち合わせをして家を出ました。朝芽さんが自宅を出た5分後に母親が後を追い掛けたといいますが、朝芽さんの姿は公園にはなかったといいます。

 わずか5分の間に行方が分からなくなった朝芽さん。

 自宅を出てからおよそ30分後、防犯カメラに1人でキックボードに乗っている様子が捉えられていました。

 その後、およそ900メートル離れた流山市内の公園で朝芽さんが乗っていたキックボードが見つかっています。

 朝芽さんの親族:「(キックボードが発見された公園は)日常的に良く母と行く公園でした。活発な子なので離れた公園までキックボードで行くことは不自然ではありません」

 家族によると、朝芽さんは一度通った道を覚えることが得意で、土地勘もあったといいます。

 そして、行方不明になった翌日に母親と遊びに行ったことがあるという江戸川の河川敷で、靴と靴下が見つかりました。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「実際に今回、事件か事故か定かではない。ここで一番引っ掛かってくるのは靴・靴下の存在」

 靴が残された状況に、最大の謎が残されていると吉川氏は指摘しています。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「靴を脱ぐということはこれから水に入るとか、もしくは足元が泥やぬかるみで汚れて、それをきれいにしたいとか、そのようなことがあって靴を脱ぐわけです。それにしては水辺まで距離がありすぎます」

 靴が見つかった地点から江戸川までおよそ30メートルあります。真っすぐ川に向かう道中は…。

 地面を覆うように草木が生えていますから、土を歩いているというよりかは草の上を歩いている。非常に足元は不安定です。

 小学1年の女の子が裸足で歩いたとは考えづらい環境です。

 さらに、靴が発見されたタイミングにも不可解な点があります。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「一番大きな矛盾は、ご両親が見た時になかったものが、なぜあるのか」

 警察によると、朝芽さんの靴が見つかったのは先月24日の午前10時ごろでした。しかし、家族がその時間よりも前に捜索した時には靴はなかったというのです。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「靴がなぜここに置いてあるのか、置かれたタイミングはいつなのか。なぜ、朝芽さんがここで靴を脱いだのか。そういうことは解明していかないといけない。これを解明せずにして『事件だ』『事故だ』とは言えない」

 警察は朝芽さんの肺の中に入った水と川の水の成分の両方を調べていて、もし、これが異なる成分であれば別の場所で亡くなった可能性が出てくるとしています。

 警察は情報収集を含め、捜査を続けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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