横浜に“大量アオサ”硫化水素発生「臭い」 撤去に約2000万円か…台風11号で再漂着も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月2日)

横浜に“大量アオサ”硫化水素発生「臭い」 撤去に約2000万円か…台風11号で再漂着も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月2日)

横浜に“大量アオサ”硫化水素発生「臭い」 撤去に約2000万円か…台風11号で再漂着も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月2日)

 非常に強い台風11号は1日、近くの熱帯低気圧を吸収。強風域が、およそ2倍に拡大しました。3日は、石垣島や宮古島に最も近付く予想です。

■道路冠水…ダンプカーで“暴風対策”も

 1日午後4時ごろ、沖縄県の石垣島で撮影された映像。雨が強風にあおられ、まるでシャワーのように激しく道路に打ち付けている様子が見て取れます。

 ほぼ同じ頃に撮影された別の映像では、激しい雨と風で道路が白くかすみ、街路樹の葉が完全に横向きに。民家の近くでは、電線らしきものが風にあおられています。

 午後4時すぎ、新石垣空港で最大瞬間風速32.9メートルを観測しています。

 今年最強の台風11号。午後には、近くにあった熱帯低気圧の雲を取り込んで巨大化。強風域がおよそ2倍に拡大しました。

 台風11号による雨は、宮古島でも…。

 午後5時、宮古島の中心街には横殴りの雨が降ってきました。雷の音も、時折聞こえてきます。

 台風の最接近を前に、激しい雨で道路が一時冠水しました。

 冠水した場所に差し掛かった軽自動車は、路上で一旦停止。対向車が通り過ぎるのを待ち、反対車線を迂回(うかい)しながら通り過ぎていきます。

 3日以降、風と雨がさらに強まる予想の宮古島。海沿いのホテルでは、暴風対策として建物の出入り口にダンプカーを横付け。3台のダンプカーで入り口を囲み、飛んで来るものからホテルを守っています。

 スーパーマーケットでは、保存のきく食品を中心に品切れが相次ぎました。

 台風の接近で商品を運ぶ船が港に入れず、このスーパーでは一部の商品の入荷が大幅に遅れているといいます。

 宮古島の島民:「船がいつ入るか分からないからね。離島だから。それで皆、買い込んでいます」

 悪天候のなか訪れた観光客も、買い出しに来ていました。

 観光客:「ホテルから出られないので、ホテルに買いだめしておこうと思って、買ってきました。帰りのことも見えないので。停電もあると聞いたりするので、そういった面もちょっと不安」

■新婚旅行も…予定白紙「ホテルこもる」

 宮古島のホテルでは、キャンセルも相次いでいます。

 セイルイン宮古島・仲間徹也さん:「ちょっと、もう遊べないんだろうなって感じで。早めのキャンセルが多いです。うちはもう、4割くらいがキャンセルになってますね」

 1日も、キャンセルの連絡が入ったというこのホテル。現在、宿泊している客には、外出の自粛と食料品の買い出しを求めています。

 仲間さん:「風が強くなってくると、コンビニも閉まる場合がありますので。食料品が(買えなくなってしまう)。お店も閉まっちゃうので。夕飯が食べられない場合があるので、その分、食料品は買い足して下さいということですね。もちろん停電になりましたら、自販機も止まりますので。それ用の飲料水とか、確保をお願いしたい」

 台風の接近で、臨時休業の店も相次いでいます。

 新婚旅行で先月31日から宮古島を訪れている夫婦は1日、事前に予約していたすべての予定が中止になりました。

 夫婦:「元々ダイビングとかシュノーケリングとか、マリンスポーツじゃないですけど、マリンアクティビティーを予定してたんですけど、ダメになったので」「全部中止で。きょうのご飯屋さんとかも、全部キャンセル扱いになったので、ホテルで滞在しようかなと思ってます」

 7日までの滞在を予定していますが、台風が過ぎ去るまでは、ホテルにこもる計画です。

 夫婦:「早めても、飛行機飛ばないだろうなっていうのがあるので。ホテルでできることをしようかなって感じですね」「いつかは笑い話になるかなと思って、過ごそうと思います」

■大量アオサ…“海水温上昇”海に異変

 高い海水温の影響で発達した台風11号。海水温の影響は、台風から遠く離れた横浜でも見られます。

 先月末、横浜市にある砂浜の景色を一変させたのは、大量の「アオサ」です。およそ700メートルほどの砂浜の波打ち際を一面、緑色に染めました。

 砂浜に遊びに来た女性:「遊びに来たんですけど、海藻なんですかね?」「(Q.アオサらしいです)アオサなんですね。こういう状態だったので、びっくりしました」

 この砂浜には毎年アオサが流れ着きますが、ここ数年で1番多いといいます。専門家は、アオサの大量発生は海水温の上昇が原因だと分析しています。

 国立環境研究所・矢部徹主任研究員:「恐らくなんですけど、海水温の上昇に合わせて『アマモ』が枯れあがる現象が起きたと思われます。そうなりますと(アオサは)大増殖をすることができる余地ができたと考えています」

 海を漂って成長するアオサに対し、ライバル関係にあるというアマモ。海中に根付く海草で、アオサと栄養や光を奪い合うといいます。

 海水温の上昇によって暑さに弱いアマモが枯れ、ライバルの減ったアオサが増殖。さらに、風や波を遮っていたアマモが減ったことで、アオサが大量に流れ着いたのではないかということです。

■「臭い!」強い悪臭…“硫化水素”発生

 砂浜の管理者は重機を使い一日20トンから30トンずつ焼却処分していますが、撤去費用は2000万円近くになる可能性があるといいます。

 アオサと聞いて思い出すのは、おいしいお味噌汁。これだけあれば食べ放題かも?と思いますが…。

 矢部主任研究員:「よく食用にされて『アオサ』と書いてあるものは、その多くがヒトエグサという別の種類です。(今回のものは)味が薄くてバサバサして、あまりおいしいとは言えません」

 本来は水質浄化に貢献するアオサも、増えすぎて厄介者に。そして、時間が経つことで、さらなる問題もあるといいます。

 海水浴客:「(Q.海はどうですか?)まぁまぁ、きれいですよ」「でも、臭い!」

 遊びに来た親子:「結構臭いし、(子どもが)『気持ち悪い』って言って、なかなか海に入れない」

 打ち上げられたアオサが腐り、辺りに漂うのは強い悪臭。

 矢部主任研究員:「発生している気体は、硫化水素です。硫化水素を発生させながら(微生物が)分解を始めていきます」

 フランスでは2019年、同じように打ちあがったアオサを放置し、硫化水素ガスが大量発生。地元メディアによりますと、「少なくとも3人と数十頭の動物が死亡した」といいます。

 ただ専門家は、「今回の横浜のケースでは、人体に影響はないだろう」と話します。

 海の公園・宮口均園長:「今週の当初ですと、今週中には何とかできるかなと思っていたんですけど、台風などの影響で、また(アオサが)来るかもしれないし、それの量があまりにも多いと、一からやり直しという事態になります」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年9月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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